ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン

ジュリエット・ビノシュ出演作品鑑賞特集。とりあえず最近のは観ておこう。『ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン

HISTOIRE
7歳の少年シモンは駅前で赤い風船を見つけるが、手が届かない。
諦めてメトロに乗り込んだが、風船は彼を追いかけてきた。
同じ頃、中国人留学生のソンが忙しいシモンの母、人形劇師のスザンヌに代わってシモンの面倒をみるためにやってきた。
シモンを学校に迎えに行ったソンはラモリスの『赤い風船』の舞台となった町並みの中、『赤い風船』の話を聞かせながら家路に着く。
シモンの母、スザンヌは夫との別居や居候の友人とのいざこざで情緒不安定になっていた。
そんなある日、置きっぱなしになっていたピアノの音合わせにソンが盲目の調律師を連れてくる。
孤独に打ちひしがれている母に寄り添い静かに見守るシモン。
不協和音だったピアノはやがて彼女を癒そうとするように美しい音色を奏でていく。
後日、シモンはオルセー美術館でヴァロットンの油彩「ボール」を見る。
ふと天井を見上げると、天窓の向こうには赤い風船が青空にふわふわと浮かんでいた。

オルセー美術館が開館20周年記念映画制作プロジェクト第1弾ってことで、ラストシーンでオルセーが出てくるんだけど、映画史上オルセーでの撮影は初なのだとか。ほえー。

オマージュ対象の『赤い風船』が素晴らし過ぎるので、比較したら悪いんだろうけども…ちょっと、長い。
映像は本当に綺麗で、癒され効果はあるんだけれども、やっぱり、ちょっと、長い。

ジュリエット・ビノシュ様が見事にやさぐれたヒステリックな女を演じています。こんなにかわいくないビノシュ様も珍しい。ちょっとあの、いや、こんなんだったっけか?っていうような二の腕に視線はロックオンしてしまった。シモンのかわいさが際立った。

ソンが「ダコー」って言う回数を数えてみたいもんだ。やたら気になる。

フランスが好きです!