朝5時起床。ぬーん。日本じゃ無理。でも気持ちが高揚しているせいか、パリだと目覚まし時計が鳴る前にむくっと起き上がった。
2008年11月19日。パリ3日目。
と言ってもこの日はパリから300km以上離れたモンサンミッシェルへ。
mon mariの希望ですし、断る理由は何もない。
私は団体行動が苦手なので、最初は電車を乗り継いで行こうかとも思ったのですがバスツアーを選択。それもそのはず、夫婦二人ででかけるとき、私がガイドを務めるとろくなことがない。
「うーん、確かこっちの方だと思うんだけどー」と勘で突き進み(結局間違ったルートに進む確率6割以上)、歴史は苦手で芸術作品の名前などろくすっぽ覚えておらん。ま、つまりガイドには適していないってことですな。
パリはこれから幾度となく来るだろうけど、モンサンミッシェルなんてそう何度もないだろうからね。プロのガイドに任せましょう。ランチもついて、個人で行くのと金額は大して変わらないのでパリのCITYRAMA社のバスツアーにしました。
ルーブル美術館向かい側のピラミッド広場にあるシティラマのオフィスに7時に集合。ホテルから歩いて行ったら、予定より早く着いた。お陰でバスの一番前の席を確保。きゃっきゃ!
黄金に光るジャンヌダルクが、まだパリが闇の中ということを物語っています。
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この時期のフランス、夜明けは遅い。トイレ休憩くらいでようやく明るくなるかなー、よし、寝よう。
…と思ったのだけど、このバス、シャンゼリゼ通り通るんかーーーい!
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パリは何度も訪れているものの、バスツアーなんて初めてなもんだから、この角度から凱旋門を拝むことなんてなかった。この素晴らしい光景にギンギラギンにさりげなく目が冴えてきました。
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バスには日本語ガイドが同乗。なんとフランス人のおっちゃん。このおっちゃんのお陰で、予想より7倍楽しめた訳で。
「あー、今からシャンゼリゼ通り抜けて、高速道路、走ります、そーすると、9時半頃に、一回、サービスエリアで、トイレ休憩ね、そーすると、しばらく走って、お昼たべますね、そーすると、すぐにモンサンミッシェルつきますね、あーん?」
けっけっけ、おもしれーね。この日本語。そしてこのざっくりなスケジュール感。
ふう、早朝から興奮して腹が減った。サンドイッチを持参していたので、超マッハで走る高速道でむしゃむしゃ。
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パリから遠く離れてきました。9時半頃、サービスエリアでトイレ休憩です。まだ空は薄暗い。
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女子トイレは激混み。だけどこの後、アジア系団体バスが続々とやってきたのでまだいい方だった。シティラマの運転手、めっちゃ飛ばしてたもんな。
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休憩時間は30分間。カフェオレも飲み終わった頃、ようやく夜が明けてきた。
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このド派手なバスです。参加客は4割日本人、他アジア系2割、スペイン系2割、イギリス系2割、といったところでしょうか。意外と多国籍。
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いざ、出発!
と、高速を再度走り出したところでおっちゃんが
「あーん、みなさん、ほんとに、シティラマ社の客ですか?」
え?なんだそれ
「・・・このバス、二人多いね。あー。ほんとにシティラマ社?ほんと?」
車内大爆笑。走り出す前に言えよー!
んで、もちろん止まることなくバスは走る訳で。
もうすぐレストランに着く頃、見えてきました。
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つづく。