コリーヌ・セローの作品が観たくなった。
サン・ジャックへの道か迷ったんだけど、ツタヤでちょうど見つけた女はみんな生きているにしてみました。
売春婦、ドラッグ、マフィア…と、重苦しいテーマを扱いながらも、さすがはコリーヌ・セロー、ユーモア満載のコメディ&ドキドキのサスペンスに変身させます。
平凡な主婦エレーヌ(カトリーヌ・フロ)は、夫ポール(ヴァンサン・ランドン)の運転する車で出かける途中、娼婦ノエミ(ラシダ・ブラクニ)に出会う。揉め事がイヤなポールは、マフィアに襲われ傷だらけのノエミを見放して逃亡するが、エレーヌは気になってしょうがない。遂にノエミのいる病院に行き…
エレーヌとノエミが、男たちをこてんぱんにしていくんだけど、いやはや痛快、女として見てて気持ちいい!!「もっとやったれ~」と格闘技を観戦するかのようにエールを送ってしまいます。
ノエミの人生を振り返るシーンはやたら長いんですが、無駄に長い訳でもなく、丁寧過ぎてわかりやすい。これだけ丁寧なら自己解釈の必要がないわ。
それにしても男って単純ね。おバカでかわいい。ヴァンサン・ランドンのダメダメ亭主っぷりが、特にかわいくて、憎めない。ベッドで手足バタバタさせるとこなんて、たまらない。私だったら彼は騙せないや。バカ息子のオレリアン・ウィィクもまたかわいい。さすがフランソワーズ・デルディックの実の息子だ。めっちゃ美形、女顔。