『エマニュエル・マクロンの軌跡』 Emmanuel Macron : les coulisses d’une victoire

Netflixで『エマニュエル・マクロンの軌跡』(Emmanuel Macron : les coulisses d’une victoire)を観ました。

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フランス大統領選を勝ち抜いたわずか24時間後に、フランスTF1にて放送されたドキュメンタリー番組の映画(?)化。
TF1で放送した時は440万人もの視聴者がいたそう。

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泡沫候補だったマクロンが大統領になるまでの200日間を追跡。
プライベートの時間以外はずーっとカメラを向けられていたというので、何一つ包み隠さずさらけ出しているノンフィクション。
インタビューや、カメラを意識してのコメントは一切なし。ずっとずっと追いかけてる。
フィクション映画のように思えることも多々あり、純粋に面白かった。
ただ、本当にただひたすら追跡しているドキュメンタリーなので、マクロンについてある程度の前知識がないとつらいかも。

かく言う私も大してマクロン知識はさほどなくて…
フランスのニュースは見ていたのに、それは「見ていた」でなく「見ていたつもり」だったんだなー、と。
「En Marche!.」(前進!)というのがマクロンのスローガンなのですが
「Emmanuel Macron」のイニシャル「E.M.」と掛けているのもこの作品見てようやく気づくという…ね…情けない。
「ブリジットさん、24歳年上って…夢あるわ~☆」程度のレベルで見ていただけなのかもしれません。。

どんなときでも驚異的に冷静なマクロン。
ちょっとしたことですぐにあたふたする私と同世代だなんて、到底思えない。
なんか都合の悪いとこはうまくカットしてるんじゃ…と思うくらい。

マクロン陣営は、いわゆる政治家っぽくない若い人たちで固められているけれど
軸がぶれていなくて、どっしりしている。
この陣営、精神的大人しかいない。

マクロンは、どんな窮地に立たされようが(作品の中ではさほど窮地って言えるようなことはなかったけど)、卵を投げつけられようが、すべてジョークで跳ね除ける。
(ウィットにとんだインテリのジョークなのでおバカな私には笑えないけど…)
逆境のときにこそ、ジョークが冴えるようです。相当大人。

ブリジットさんも、もっと前に出て仕切っているのかと思ったら、全然目立たないような感じで…カメラにもあまり映っていなかった。
ブリジットさんの存在そのものが、心の大きな大きな支えだったんですね。

▼Netflixの紹介文
フランス史上最年少の大統領となったエマニュエル・マクロン。政治の素人が、熾烈な選挙戦を勝ち抜き、一躍国家トップの座に就くまでの足跡をたどる。
https://www.netflix.com/jp/title/80190879

政治の素人、と言われてはいますが、2007年サルコジ政権時代に経済改革委員会に加入しているしオランドの側近でもあったので、10年もそんな環境にいれば素人ではないような。。

でもよく考えてみれば、この作品マクロンのいいとこどりな気がする。
マクロンは大統領になるべくしてなったんだ!って
作品全体でマクロン以外の候補者をdisっているような。
もっと弱みや隙があってもいいのに、完璧なんだもの。。
ブリジットさんに見せる表情だけは子供のようだったけども。

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現在支持率が低迷気味のマクロンですが、これは順風満帆のときにフォーカスしているので…

最終決戦も結局のところ、マクロンに投票した人は「マクロン支持」というよりは「ルペン不支持」票だったようだし。
その後のマクロンを追ったドキュメンタリーも見てみたいなあ。