イブラヒムおじさんとコーランの花たち

こないだの東京国際映画祭で「がんばればいいこともある」を観たこともあって、フランソワ・デュペイロン監督の大好きな作品「イブラヒムおじさんとコーランの花たち」をレンタル。


HISTOIRE
ユダヤ人少年モモは父親と2人暮らし。母親は彼が生まれてすぐに家出。父親からも十分な愛情を注がれずに育ったモモは思春期の孤独の中にいた。アパルトマンの向かいにあるイブラヒムおじさんが経営する小さな食料品店から、お金や品物をくすねるモモ。万引きが発覚した時、イブラヒムは意外な一言を口にした。「盗み続けるなら うちの店でやってくれ」と。そんなイブラヒムから生きる知恵や愛情をいっぱいに受け、心を開いていくモモ。そんなある日、失業中のモモの父親が…

60年代初頭、客待ちの娼婦が数メートル単位で立つ、薄汚れたブルー通り・ユダヤ人街。観光客が知らないパリの風景。モモのシャツだけが唯一の明るい色。
裕福な人から見たら“貧相な街”と思うだろうけど、そこに小さな幸せを見つけて生きている人たちにとってみれば、決して貧相ではない。それは「がんばればいいこともある」にも通じること。

家族の愛を知らずに生きてきたモモに「笑ってごらん、幸せになれるから」というイブラヒムおじさん。その屈託のない笑顔は、あどけない少年のよう。モモを実の子供かのように包み込むような優しい眼差しで見つめる彼の姿。そして悲しく寂しいラスト。熱い涙がボロボロこぼれた。

私は一生よく働いた
ゆっくりとした時間の中で

ボロ儲けや客の行列は望まなかった

スローライフだ

幸せの秘訣だよ

前に観たときよりも涙の量が増えた。涙腺が緩んできたのは年のせい?
生きることの幸せやありがたみがわかるようになったから?

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本日のパリ貯金

¥307

(計:¥27,927
 約240.6ユーロ)

サルコジの藁人形が売れているそうな。
フランス人、相当お怒りなようで。