全然参加できていなかった東京国際映画祭でしたが、最終日に2本フランス映画でFIN。
来夏公開まで観ることができないのだろうかと思っていた『アマンダ』。
映画祭グランプリ獲得で、最終日に再上映。無事に映画祭期間中に観ることができました。
ミカエル・ハース監督の作品は、去年のMyfffで『サマー・フィーリング』で観ていて
⇒ 『サマー・フィーリング』 Ce sentiment de l’été #Myfff
すごく心に響く作品だったので、『アマンダ』も楽しみにしていました。
映画祭公式ページのあらすじとヴァンサン・ラコスト君が主演ということ以外は、何も情報を仕入れていなかったのですが…
便利屋業をしているダヴィッドは、パリに出てきたてのレナに出会い、恋に落ちる。しかしその直後、姉の突然の死によって彼の人生は無残に壊れていく。ダヴィッドはショックと辛さを乗り越え、まだ若い姪っ子アマンダの世話をしながら自分を取り戻していく。
Copyright Nord-Ouest Films
来夏公開が決まっているし、ネタバレになるのであまり書けないのですが…震えるくらい泣きました。
あまりにもつらすぎた…。
『サマー・フィーリング』 同様に、本作も「不在」が大きく支配しているのです。
「不在」に至るまでの時間を、丁寧に時間をかけて描いているのが前作とはちょっと違うところ。そして失い方も。
大切な人を失い、残された人たち。
悲しい出来事があっても、また朝が訪れ、続いて行く日常。
そして美しいパリの景色。
映画館を出た後も、映像もストーリーもずっとずっと心に響いていて、忘れられなかった。
この作品を大スクリーンで観ることができてよかった。
Copyright Nord-Ouest Films
アマンダ役のイゾール・ミュルトゥリエちゃんは、本作が初演技らしいのです。
ぽっちゃりしててかわいらしいのですが、美人じゃないのがまたリアルでよかった。
ステイシー・マーティンのかわいさはもう言うまでもなく。
あと、エルヴィス・プレスリーのコンサート後に使われる「Elvis has left the building」(エルヴィスはもうこの建物にはいない)というフレーズ、ちゃんと知っていればもう少し深く作品を観られたかな。
(エルヴィスはもういない⇒追っかけても無駄⇒ショーは終わり で、「楽しいことはもうおしまい」という意味合いがあるようです)
来年の夏まで待てない、もう一度観たい。
フランスでは今月21日公開です。