イザベル・ユペール&ギャスパー・ウリエル『EVA』エヴァ

ブノワ・ジャコー監督作品『EVA』(エヴァ)。
今月日本公開されたばかりなのに、うっかりしていたら東京での上映が終わってしまいそう!

スクリーンで観るギャスパーくんはダメ男を演じているのにも関わらず眼福ものでして、
なんだかんだ多幸感しかなかったので劇場で観ることができてよかった。


Copyright EuropaCorp Distribution

原作はジェイムズ・ハドリー・チェイスの小説『悪女イヴ』。
この映画の公開にあわせて新版が刊行されました。
なのに映画の上映期間短すぎませんか。。

悪女イヴ【新版】 (創元推理文庫)

同じ原作だとジャンヌ・モロー主演の『エヴァの匂い』があります。
音楽はミシェル・ルグラン!

エヴァの匂い [Blu-ray]

根底のストーリー展開は同じものの、時代背景も違うのでまったくの別物。
『エヴァの匂い』はジャンヌ・モローの妖艶さにただ魅了されたのだけども
『エヴァ』のほうはユペールさまとギャスパーくんに魅力が分散してしまったかなあ。
ギャスパーくんが美しすぎて、ダメ男っぷりが中途半端に思えてくるんだもの。
美しいって罪。

ユペール様の娼婦もキャラクターが最近の出演作と若干似ているところもあったし
『ELLE』 ほどの衝撃はなかったし…
ギャスパーくん演じるベルトランがそこまでエヴァにのめりこんでいくように感じられなかったし、“徐々に”破滅していく、っていうようにも思えなかった。


Copyright Guy Ferrandis / 2017 MACASSAR PRODUCTIONS – EUROPACORP – ARTE France CINEMA – NJJ ENTERTAINMENT – SCOPE PICTURES

ベルトランのへたれっぷりにもムカつかなかったし、エヴァにも腹立たしいという感情を抱けなかったの。
レストランで全然メニューを決められない男なんて、普通ならイライラしちゃうところなのに「くうーー♡」ってなってしまうんだもの。
それもこれも私が主演のふたりがとにかく好きなゆえ。
フラットに観ることができなかった私目線が憎い。

とは言えallocineでも観客評価1.9だ。。。