大好きなトリコロル・パリさんの新刊『フランスの小さくて温かな暮らし365日 〜大切なことに気づかせてくれる日々のヒント〜』が届きました。
「年度末ってこんなだったっけ…」と、目が回りそうになるくらい忙しい毎日、休む間も無く心を失いかけているときに届いた一冊。
言葉の紡ぎ方がとても美しくて…
吸い込まれるように1ページ1ページ、大切に読み進めました。
その思いの丈は、CheRish Brun.の連載に綴りましたのでぜひご覧ください。
▶️ トリコロル・パリのエッセイ本『フランスの小さくて温かな暮らし 365日』
とても分厚いのですが、「うんうん、ああー、そうそう!」「わかりみが過ぎる…」なんて相槌を打ちながら読み進めていくとあっという間に読了。
↑の連載でも書きましたが、すべて書き終えるのに3年も費やされたのだとか。
読んでいても、大切に言葉を選んで書かれているのが汲み取れました。お二人のあたたかな人となりも凝縮されている一冊だと思います。
フランスのことは好きだけど、プチ留学したりたくさん旅行してきたりして、もちろん嫌な思いはたくさんしてきました。
それでも、酸いも甘いも、私の何千倍も知っているおふたりが書かれたエピソードを読んでいると、その嫌な思い出すらも愛おしくなってくる感覚。
ちょっと苦い思い出も蘇ってきたけど(笑)、純粋に「フランスのことが好き!」って気持ちを、これからもずっとずっと、大切にしていきたいな、と思わせてくれる一冊でした。
私は一気に読んでしまいましたが、日めくりカレンダーのように1日1ページ読み進めるのも面白いと思います。
それにしても、自分の誕生日のページを真っ先に見るのはなんでなんだろう(笑)私の誕生日のテーマは「グラタン・ドフィノワ」でした!
今までも、フランスに一年「行かない」ということは何度かありましたが…
今の「行けない」状態って、違う。本当に本当につらい。
現地の人や、他の人が旅行しているのを見て「次にいつ行ける」という目標を立てることで心が保たれていたのだなあ、とコロナ禍で特に感じていました。
それでいて最近の空前絶後の超絶怒涛の忙しさ。。
「仕事とプライベートのバランス感」も「自分にも他人にも甘めなところ」もない、余裕のない日々を送っていたけれど、「この目線でフランスが見たい」と、今一度自分のフランスとの向き合い方を考えさせてくれる一冊でした。
早く行きたい、と焦る気持ちと、ゆっくりじっくり移住計画、のせめぎ合い。