フランス映画祭2015のフォトレポート。
2日目1本目、アンヌ・フォンテーヌ監督の『ボヴァリー夫人とパン屋』(Gemma Bovery)。
http://www.boverytopanya.com/
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© 2014 – Albertine Productions – Ciné-@ – Gaumont – Cinéfrance 1888 – France 2 Cinéma – British Film Institute
予想を遥かに上回って面白かったです。
個人的には今回の映画祭上映作品では1番好き…かもしれない。
小説「ボヴァリー夫人」が大好きなパン屋(元出版社勤務)
の中年男性・マルタン(ファブリス・ルキーニ)。
隣に越してきたイギリス人夫婦の名字が「ボヴァリー」、
妻の名前が「ジェマ」なことからも、妄想が膨らみ…
というイントロ。
何といってもファブリス・ルキーニの名演!
もう深刻な顔してても、すっごいおもしろいんだもの!
いわゆる「覗き」劇では『仕立て屋の恋』がダントツのマイベストだったのですが
いとも簡単に超えてしまった。
台詞回しやコメディ要素からも、
ウディ・アレン作品が好きな方にもオススメ。
同性でもうっとりしてしまう官能的な絵が続出なのも、いい(笑)
パンを作る工程が、これほどまでに官能的に思えたことはない!
上映後は、アンヌ・フォンテーヌ監督が登場。
司会は矢田部さん☆
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ファブリス・ルキーニとは長い付き合いで、
最初の出会いは『P.R.O.F.S.』で監督が女優をされていた頃だったとか。
※参考画像『P.R.O.F.S.』ポスター(1985年の作品)
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その際ディネに誘われて(監督はナンパだと思ったらしいです笑)
ディネの席で延々とルキーニが「ボヴァリー夫人」のことを語っていたのだとか。
彼の“obsession”ぶりは、娘の名前に「エマ」とつけるほど。
なのでこの「知的なパン屋」役を演じるのは彼しか考えられなかったと。
また監督はこの作品のジャンルを「辛辣コメディ」とカテゴライズ。
直接的に官能的な絵を描いていない分、
知的パン屋の妄想をふくらませているのだとか。
「次回はファブリス・ルキーニさんと一緒に来日してください」
という観客からの要望には
「彼は飛行機に乗らないの。本当に bizarre な人なのよ。
だから bizarre な方法で来るかもね!」と。
「監督の作品に出るにはどうしたらいいですか…?」という
女優をされてるかたからの質問については
「私の作品にでるときは、何語で話せますか?
実はジェマ・アータートン(ジェマ役)は、最初
“Bonjour, Anne!”しかフランス語が話せなかったんですが
撮影前に3カ月フランスに滞在してフランス語と文化を学んだんです。
撮影に入ったときには、ファブリス・ルキーニを前に
アドリブで台詞が言えるくらいになったんです」と。
「彼女が(オーディションの)部屋に入ってきて、
ストールを取って挨拶をしたときにもう彼女をこの役にするって決めました。
実質2秒ですね(笑)
彼女の魅力には、男性でも女性でもゲイでも、犬でも抗えない!」
と、ジェマをゴリ推し。
ええ、わかります。私もノックアウトでした。
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監督はファブリス・ルキーニに
「ウディ・アレンのように」演じてほしいとお願いしたそう。
(それは納得!)
さすが元モデルで女優、スタイル抜群でした(足細~!)
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サイン会、私は『ココ・アヴァン・シャネル』のDVDにお願いしました。
聡明で素敵な方だったわー。
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『ボヴァリー夫人とパン屋』は7月11日(土)~
シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー!
衝撃的な展開なので「オチは絶対に言わないでね!」とアンヌ監督からのお願いでした―。