『ニューヨークの巴里夫(パリジャン)』 Casse-tête chinois

セドリック・クラピッシュ監督の
『スパニッシュ・アパートメント』、『ロシアン・ドールズ』に続く“青春三部作”の完結編
ニューヨークの巴里夫(パリジャン)』(Casse-tête chinois)を見てきました。

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http://www.nyparisian.ayapro.ne.jp/
© StudioCanal

『猫が行方不明』や『百貨店大百科』のパロディ的ネタも交えててファンならキュンとしますが
前2作や他クラピッシュ作品を未見であっても楽しめると思います!
でも、いわゆる「25歳のボクが、おじさんになるまで」を描いた作品なので
前2作だけは見ておいた方が何倍も何十倍も、グザヴィエを愛おしく思えるかも。

原題「Casse-tête chinois」は、フラ語で「ジグソーパズル」や「難問」「知恵の輪」という意味。
グザヴィエは、自分の人生の複雑さに頭を悩ませます。
容易にははずせない知恵の輪のごとく、点と点がかんたんに線にならないグザヴィエの人生。
2人の子宝に恵まれ、順風満帆にいくはずだったのに、いきなり突きつけられた結婚生活の終止符、子供たちとの別居。
元妻(と、新しいパートナー)&子供たちの住むニューヨークに、グザヴィエも飛びます。
NYの一等地に居を構える元妻、かたや不法移民としてチャイナタウンの一角に住むグザヴィエ。
(「スパニッシュ」「ロシアン」と続くのなら邦題は「チャイニーズ・パズル」にしておくべきだったのでは…
「ぱりお」…「ともえさとお」氏も驚かれたことでしょう…)
オドレイの中国語はなぜか異常におもしろかったし(笑)
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© StudioCanal
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© StudioCanal

スタイリッシュなのに適度にダサさも含んでる映像や
時間軸に沿ってない、まさにパズルのような複雑さで描いた編集もお見事!
でも、ラストはグザヴィエを3人の女たちが囲んだ、メトロでのシーンで終わって欲しかったなー、というのが正直なところ。
グザヴィエはダメ男なままで
複雑でめんどくさいことばっかりで、女に振り回される人生を
観客の期待に応えて、このまま続けてくれるんだろーな!
ってところで切って欲しかったなー。
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© StudioCanal

そしてセシル・ドゥ・フランス、やっぱりいい女優!
イザベルは、何年か前のフランス映画祭『ロシアン・ドールズ』で来日してたときよりも
今回のほうが断然セクシー☆

余談ですが、ちょっと前にDVDで見たエリック・ロシャンの『メビウス』。
ジャン・デュジャルダンはコメディよりもこういう役のほうが好き。
セリフが狙いすぎててなぜか笑えちゃったんだけど、
この作品のセシル・ドゥ・フランスは、マイベストセシル。
綺麗だったー。セシルに抱かれたい。

メビウス [DVD]

恒例行事で、クラピッシュ自身も出演。
だけどオープニングのほんの少しだけだったから、気付かれた方はいるかしら…?

一番賢かったのはグザヴィエの長男という、ね。。。
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ニューヨークの巴里夫(パリジャン)公式サイト
http://www.nyparisian.ayapro.ne.jp/