クリストフ・オノレ監督作『愛のあしあと Les Bien-aimés』。
二週間限定で公開中!
1日は映画の日、1,000円で観れるので、公開初日に観たばかりなのに早速二回目の鑑賞です。
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というのも土曜日に観た時は、突如ミュージカル形式にスイッチ入るもんだから、
日本語字幕が、こそばゆい感じがして。
フランス版DVDで観た時は歌詞というよりもメロディですっと体に入って来たのよね。
(単純に歌詞を理解しようとしてないだけってツッコミは受け付けません)
あと、フランス版DVDではなかったボカシが、でかーーーーい!
そこまで隠すこたあないだろ、って興醒めしちゃったのです。
大好きな作品を大スクリーンで観れるってことでテンション上がってたのに
WOWOWで録画したのも我慢してたのに、うぎゃー!
で、免疫がついたので、今日改めて!
(と言いつつも、オチがわかってたので土曜日の回でもボロボロ泣いちゃったんですが。)
若かりし日のマドレーヌ(ドヌーヴ様)役は、ぼくらのサニエたん。
けして容姿が似てる訳ではないんだけど、仕草とか「お!」と思うシーンが多々あり。
多分努力家サニエたんのことだから、ものすごく勉強したんだと思う。
特に、ジャロミルに「ある行為」を見られて、娘ヴェラを横にベッドで泣くシーンはよかったなー。
ベッドに泣き伏せるところなんて、『昼顔』のドヌーヴ様を彷彿!
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追記
ヴェラの子供の頃を演じている子、名前は
Bonnie Duvauchelle
そう、サニエたんとニコラの娘さんなのです!
全然ノーマークだった!
Kさん、いつも情報ありがとう!
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全体的に言えば「ドヌーヴ様を演じていた」、というよりは
娼婦の姿からも『女と男のいる舗道』のアンナ・カリーナ。
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Je peux vivre sans toi, mais je ne peux vivre sans t’aimer
あなたがいなくても生きていける
だけどあなたを愛さずには生きていけない
138分あるフィルムも、この歌詞に全てが詰まっているような気がします。
当時のカンヌの写真より。
キアラ…
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パパ・マルチェロそっくりの目鼻立ちの整った両生類顔、
すらりと長い手脚で着こなすファッション、
フィルムの中のキアラはほんと素敵。
「運命の相手」役がポール・シュナイダーかー、うーん、
と見る度に首を傾げてますが、本当に愛してるのはクレマン(ルイ・ガレル)よね。
妄想だけでしか理想の愛を探し出せず、彼女がくだした決断には共感は出来ないけど
やっぱりホロリとくる。
クレマンに「彼女を愛したのはあなただけよ。愛される方がよかった?」と聞くドヌーヴ様の台詞には
娘には自分と同じ軌跡を辿って欲しくなかったという思いが凝縮されてるようでした。
マドレーヌはかつての恋人ジャロミルを愛し続けることで、自身の人生を正当化していたかったんでしょうか。
日本版は「人生は恋とセックスのたまもの」というコピーがついてますが
「ちょwwwww」と2ちゃん的に突っ込みたくなりますな…
それじゃ軽過ぎ。
もっともっと深く、重くてつらい、愛の物語です。
恋は下心、愛は真心、、、(う、こっぱずかしい)
心の奥底に根強く残っていて、忘却することもできず、理想と現実の乖離も受け止められない。
「コメディミュージカル」というカテゴリに括られちゃう作品だけど、
ポップでもロックでもない、重厚なアムール・クラシックな物語。
ちなみにDVDのジャケットにあるエッフェル塔は、サニエたんの歌詞の中にしか出てきませんよー。
まさか観に来ていらしていたとは!
僕は10:10の回でした(笑)
歌も素敵でした!!
キアラ、男の僕から観ても立っている姿さえもカッコよかったです!!
ちなみに僕もボカシは大きすぎると思います(笑)
アンナ・カリーナ出演の映画は何本か見ましたが、女と男のいる舗道はまだでした…観たいと思います!
文中で、今になって昼顔みたいだと気づきました。
まだまだです…もっと勉強します!
まさC様
あら、まさしく私も10時の回ですよ!同じ場所にいらっしゃったのですねー(焦)
amazonの商品ページからするに
「シェルブールの雨傘」「ブロンドの恋」「存在の耐えられない軽さ」へのオマージュも入ってるみたいですねー。まだまだありそうですが。
「ブロンドの恋」はミロス・フォアマンが監督ってだけでなく…”製靴工場”、”チェコ”って、共通キーワードもいっぱい散りばめられてますものね。
私こそ未熟ですね…日々是勉強です!