カイエ・デュ・シネマ週間最後の上映作品・アラン・レネの『あなたはまだ何も見ていない』(Vous n’avez encore rien vu)。
ちょっと前にフランスamazonで頼んでたDVDが届いたー。
2526/12318″ target=”_blank” rel=”noopener noreferrer”>
これでようやく、この特集でジャン・コクトーの『オルフェの遺言』が上映されてた所以が理解出来ました。
しかしまあ、この↓軽快且つ謎めいた予告編をいい意味で裏切った、物凄い作品でした。
あらすじはこちら↓
物故した有名な劇作家アントワーヌ・ダンタックは死後の世界から彼の戯曲「エウリディケ」に出演した俳優達を招集し、若い劇団が再演した「エウリディケ」を見せる。果たして愛、生、死、死後の愛は今も舞台に存在するだろうか。
(movie plusより)
まず、この間来日時のカラックスの言葉で「映画を作る側に属してから、それまでと同じように映画を観れなくなった」というのを思い出した。
観客としてスクリーンを観ているのに、ふと一人が台詞をつぶやくと、弔うために集まった屋敷が舞台と化す。
それが亡くなった劇作家への弔辞であるのか、或いは自分たちの「死」に対する恐怖心を否定しているのか、舞台上で「生きる」ことの賛辞を呈しているのか…
最初は呟く程度だったのに、いつの間にか画面上からその若者たちの劇団が消えていた。
俳優たちはそこに人生を見出すように全力で演じる。
豪華面子の演技力に圧巻されてしまって、「THE・合成」な映像なのに、イメージが無限大に拡がった。
心が満たされたところで、またしても肩透かし的なオチ!と思いきやー、、、
シナトラ「It Was A Very Good Year」がエンディングで流れ、混乱と感動と。
ピエール・アルディティ、サビーヌ・アゼマ、マチュー・アマルリック、ランベール・ウィルソン、アンヌ・コンシニ、ミシェル・ピコリ…と錚々たる顔ぶれが実名で登場するこの作品、
果たして亡霊は誰だったのか、どこまでが舞台上の出来事だったのか。
うー、日本語字幕、シルヴプレ。
二人のオルフェ、二人のエウリディケ、そして神。
2526/12319″ target=”_blank” rel=”noopener noreferrer”>
アンヌ・コンシニって普段から泣き顔よね。
■個人的フランス語メモ
・dramaturge : 劇作家、脚本家
・majordome : 執事
・sacrebleu : なんてこった=sacredieu
・barbiturique : バルビツール酸の (てかバルビツール酸てなんじゃ?)
・fiston : せがれ
・orgie : 乱痴気騒ぎ faire une orgie de qc で「qcをたらふく食う」「qcを満喫する」
「Tiens-toi droite!」と繰り返すシーンがあって、「Tiens-toi droit!」とどう違うのか調べたんですが、「形態論」(morphologie)とやらで、もう形態論って説明をWikipediaで読んでたら、自分のノータリン度を嘆く結果になりました。
ドネモワ言語脳。
フランス語バッチリののんさんが、「日本語字幕、シルヴプレ」というのを聞くと、勝手に身近に感じさせて頂けます♪
あと1週間で出発の私は、実はホテルのチェックインもチェックアウトもひとりでやったことがありませぬ。
はたしてちゃんとできるのだろうかという程度の低さで・・・・あ~ぁ、勝手に身近に感じてごめんなさい・・・です{汗}
みゅげ様
そんなー、私なんて永遠のデビュタンですよー{汗}
やっぱり日本語字幕がないと完全にわからない部分も多々あります…
ホテルの会話は、フランス語で話しても
私のフラ語が未熟なので英語で返されますよー。そんなレベルです、、。
だから全然そんな風に思わないでくださいーーー!
そしてあと一週間後ですか!
ユーロが130円達しないうちに、ショッピング楽しんでください☆