フィリップ・ガレル監督『灼熱の肌』(Un été brûlant)を観てきました。
多少ネタばれ含みますのでこれから鑑賞予定の方はスルーしてください…
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今回も監督の息子・ルイ・ガレル主演。
『愛の残像』の最後でも自ら命を絶ったのですが、今回はオープニングでいきなり死んでしまった!
それからポール(ジェローム・ロバール)のナレーションで、ある“灼熱の夏”の回想に。
ルイ君の妻役は、モニカ・ベルッチ。
モニカ姉さん、随分逞しくなられて(中略)
と言いつつ、妖艶さに磨きがかった非人間的な美に魅せられる。
「ネズミが出たー!わー!」と泣き叫ぶアンジェル(モニカ姉さん)も見どころですが。
色白画家に、豊満女優。
満たされているはずなのに、笑顔もなく、見た目以上に不釣り合いな夫婦。
妙な違和感…
一方で、好感を持てる(共感し易い)ポールとエリザベートのカップル。
この「いかにも作り物」と「リアリティありあり」なカップルの、絶妙な交錯がおもしろく。
ポールの彼女・エリザベート役のセリーヌ・サレット。
本作ではアイメイクが常に濃過ぎだったけど、良かったわー。
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『華麗なるアリバイ』で、マルト(マチュー・ドゥミの彼女)役だったあの子。
イヴ・モンタンの伝記映画ではイヴの妻シモーヌ・シニョレ役、
トニー・ガトリフの最新作(タイトル未定)でもルイ君と共演するみたいですー。
やっぱりこの子、好き!雰囲気も、ワンピースの着こなしも、美脚度合いも、切れ長の顔パーツも。
アンジェルの女優としての成功への嫉妬、ポールとフレデリックの友情への嫉妬、
内に秘めていた嫉妬心に苛まれ、孤独感に苦しむ様が彼女の脆く寂しげな雰囲気にものすごくマッチしてた。
夢遊病の猫背な姿が、もう!(悶絶)
故・モーリス・ガレル(フィリップパパ・ルイおじい)も、フレデリックのおじいちゃん役で登場。
(まさかそこで出てくるとは!)
夢の共演もあり、で、とっても楽しめたけど、
期待値が高すぎたのか…『愛の残像』のほうが鑑賞後の余韻はすごかったな。
二度三度見るべきか。うむ。
ゴダール『軽蔑』への返歌、確かに共通する点は多々あります。
脱パリ!色彩も綺麗なローマ。アバンチュールは思ってたのと違いましたが、そこもガレル父流。
そんな現代のBB・モニカ姉さん、なんでも、巷で「モテぷよ」女性代表なんだとか…
なんすか、モテぷよって。モニカ姉さんをそんな安っぽく表現して欲しくないんだけど。。。
>アイメイクが常に濃過ぎだったけど、
なんかね~、こういうことが気になりながら観てしまうのよね~。
でもそれだから映画ってやめられない♪
>みゅげ様
そうなんですよね~
細かいことが気になりだすと…{CARR_EMO_334}
でも
濃いメイクは本当の自我?
常に素顔(本性)を見せたくないから?
…なんて色々考えちゃうんですよね{CARR_EMO_515}
短い時間の中ですからディテールにも色々意味があり、本当に映画って面白いです{CARR_EMO_38}
こんにちは。
気になったのですが、ルイの描く絵がダサくないですか?
美大出身(一応)のものとして気になりました。
それとも、画家としてそれほど才能ないということを
言わんとしてたのか?
>テネシアン様
そうそう{CARR_EMO_515}
あの絵はちょっと…
さすがに彼女(モニカ姉さん)でもコメントに困りますよねぇ{CARR_EMO_334}