ノリコの入院日記 前編

手術から2週間が経ちました。

術後の経過は順調で、仕事も通常営業に戻っています。
次回の通院まではスポーツも飲酒も入浴も禁止されていて、まだまだ元気だった頃の日常には遠い日々ですが、元気です!

手術入院なんて生きているうちにもう二度とないと思う(希望的観測)ので、記録に残しておきます。


入院手続きを病院の受付で済ませて、即病室へ。
家族とは病棟の一階でお別れ。家族も友達も一切お見舞いが許されないコロナ禍入院。寂しい。

病室は4人部屋の窓側でした。
私は空間を汚くする天才だから、着いてから速攻フランス的城を作り上げるのは容易なことでした。

サマリテーヌ、エールフランス、シェイクスピア&カンパニー、気狂いピエロ、ディプティック、アニエス・ベー、プチバトー…

ビュリー 、ディプティック… ものの10分でmon litの出来上がり。

さとこちゃん&なおちゃんのフランス好き仲間からいただいたプチバトーのパジャマ、フランス語教室のクラスメイトからいただいたもこもこ靴下に雑誌。
手術が決まった時は不安でいっぱいだったのに、入院生活のスタートはみんなからの温かい気持ちのおかげで、なんだかワクワクしちゃっていました。

そしてなぜかフランス国旗が荷物の中に入っていた。前月にPSGの試合見に行って、そのまま入院バッグに入れていたんだな。

上の方の階だったので、空が近かった。飛行機を見つけてはフランスに思いを寄せた。

着いてすぐに1食目。とてもバランスのとれた食事。

勉強頑張るぞ!と決意を胸に抱いていたのに、病室の慣れないベッドの上ではなんか心がざわついて落ち着かない。翌日は手術だし。病院大嫌いな女が1週間もこの環境で耐えられるだろうか…

夕方にシャワーを浴びる。これから3日間ほど、シャワーを浴びることができないの。。
ディプティックのサンプルでいただいたボディソープを惜しげも無く使うのでありました。

アニエス・ベーのノベルティポーチがシャワーの時にめちゃくちゃ役立った。ファスナーにS字フックを通して使った。人はこうしてライフハックを見つけていくのだなあ。

18時に夜ご飯。翌日は手術だから、これ以降50時間近く断食。
白米がやたら多いけど、ありがたくいただく。プリンもうれしかったなあ。

翌日に着る手術着を渡される。そして術後は寝たきりになるから、ということでメディキュットみたいな着圧ソックスも一緒に。

パッケージにフランス語を見つけてうれしくなった。「embolie」は「塞栓症」って意味らしいけど、塞栓症なんて日本語すら43年間使ったことがなかった。(エコノミー症候群って言葉は出てくるのに)

案の定、変に緊張して3時半くらいまで眠ることができなかった。

後編は、手術当日〜退院まで。