昨日25日に公開したばかりの 『若い女』(原題:Jeune Femme)を観てきました。
去年のカンヌでカメラドール受賞作。
エッフェル塔♡凱旋門♡サクレクール♡
おしゃれでコケティッシュなパリジェンヌ♡
って夢見てた20年前の自分に言ってあげたい
ノリコよ、これがフランス パリだ
ちょっとネタバレありの予告編はこちら
日本人の感覚では到底31歳に見えないポーラ。
皺もすごいし肌艶ないしナチュラルにワキ毛生えてるし
0.1秒も相手に入る隙を与えない自己主張っぷりとか、
オープニングの絵からも、タイトルの『若い女』が もう皮肉にしか思えない。
パリ!猫!パリジェンヌ!
と、大好き要素これでもかって詰め込んでるのに、
どうしてこうなる、ってくらい面白い。
Copyright Shellac
(猫のムチャチャは悶えるくらいかわいいが)
20年前の自分だったら全然この作品の魅力がわからなかったかもしれないけど
今だからこそ面白みがわかる。
パリジェンヌ全員がこんなんじゃないけど、大抵の人はグサって刺さるところとか共感できるところがあるんじゃないかな。
嘘つき、とか、見栄っ張り、とか↑の予告編で言ってるけど、
パリという大都会で生きるためにはしょうがないんじゃないか…。ポーラ嘘つくの下手だったし。
職歴もない(多分)微妙な年齢で、自分で稼ぎながら一人暮らしするって至難の業。
だから多少の嘘と見栄は、すべて失ったポーラが生きていくために思い付いた手段なのであって、ポーラ自身が意識高い系のこじらせ女子なわけではないように思えたけどなあ。
全然ポーラのこと「痛い女」って思えなかった私こそがこじらせているからなのだろうか…
いや、ポーラのセリフも重く刺さるのが多くて、ね。
英語でのタイトルは「Montparnasse」。
確かにモンパルナスタワーは出てくるけど、重要でもない。
そして作中出てくる墓地はモンパルナスじゃなくてモンマルトルのほうじゃないかな?
「パリの若い女」とか、邦題に「パリ」を入れてこなかったのは大正解。
ほんと面白かったんで、じわじわ来てる。
もう一回観に行こうかな!
初日来場者特典でクヴォン・デ・ミニムのフェイスクリームいただきました。
こ、こ、これで若さを取り戻せねば…笑