去年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門監督賞受賞作品「パーソナル・ショッパー」を観ました。
アサイヤスの前作「Sils Maria」(邦題「アクトレス〜女たちの舞台〜」…)でも好演の、クリステン・ステュアート主演。
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セレブのための買い物代行業「パーソナル・ショッパー」。
そんな楽しそうな仕事しているのに、もう、ちっとも笑わないモウリーン(クリステン)。。。
だけど、とにかくクリステンの美しさをスクリーンで大いに堪能できる作品。
衣装協力にはシャネル、さらにはルブタン、カルティエ…と、美しいものばかり。
照明は暗く、パリの空は曇天模様。
だからキラキラがいい感じに中和されて、目には優しい。
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Copyright Les Films du Losange
「Sils Maria」と共通してストーリーの主軸に”不在”の存在が。
あらすじを読んでいないままの本編鑑賞だったので、少し話が進んでからモウリーンの兄(ルイス)の不在に気づいた。(序盤暗〜いのよね。。。)
失ってから気付く…とはよく言うけれど
“不在”っていうのは、ときとして存在していたときよりも存在感がある。
存在しているときはそれが当たり前のこととしているんだけども。
が、「Sils Maria」と大きく異なるのは、”霊”。。。
まさかの霊媒師って。
黒澤清的な…去年の「ダゲレオタイプの女」にも通じるところがある気が。
想像以上にホラー映画で、観賞後に夜の六本木の街を歩くのが異様に怖かった、、、
帰りの六本木駅に流血した人が歩いていたので本気で「ひいい!」て叫んで震えた。
それにしても延々と続くショートメッセージが一番怖かった…
フランス版はこちら
“衣装協力:シャネル”なんてテキストをサムネイルに持ってきちゃうんだもの、
これほんと「パリの買い物代行人♪」なんて邦題じゃなくてよかった。
とは言えアサイヤスは、私的ベスト映画監督の中でも上位10人にランクインしているほど大好きな監督なので、先月来日していたのに一瞬たりともお会いできなかったのは本当に残念でした…