今年も始まりました、アンスティチュの「カイエ・デュ・シネマ週間」。
今回もたくさんの素晴らしい作品と出会えますように!
…とか言って、先週はかなりお仕事が忙しくて。
徹夜明けの土曜日、ようやく見に行くことができました!
しらふで千鳥足なくらいに体フラフラしてたので、『プティ・カンカン』一本のみ。
ブリュノ・デュモン監督がコメディってだけでもビックリなのに、
この作品、なんと200分もあるのです。
上映後にはデュモン監督のティーチインもあり、丸々5時間!
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テレビ局ARTE(アルテ)からcarte blanche(白紙委任状)を受けて製作。全4編。
昨年のカイエ・デュ・シネマでランキング1位の作品。
デュモン監督の作品に共通する「のどかな風景」「きれいな光」、そして「薄気味悪さ」は健在。
登場人物は素人。憲兵役の二人の本職は植木屋さんなんだとか。
そんなことは微塵も感じないんだけど、あの絶妙な間の取り方とか
演技なのか素なのか、その境界線の曖昧さとか、素人だからできたことなのかな。
デュモン作品で笑う日が来るとは思わなかったけど
ハネケ作品でも感じたことのある、どこか“ヒリヒリ”と感じるのがずーっとあった。
“ホロコーストよりも悪い”と憲兵に言わせるほど酷い悪の蔓延は
これからパンデミックのように止めどなく続くのか…と含みを持たせ…
うん、これは200分の間のいろんな重要な部分を見逃しているようだ。
後日ティーチインのメモ見直して、この記事改めよう(多分。心折れそうだけど)
デュモン監督、無宗教だったとは…。
「『ツイン・ピークス』を意識して作ったのですか?」と質問されると「見てないし」とバッサリ。
かっこよかったです。
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『プティ・カンカン』、日本公開は未定だけど、5月には横浜で上映があるみたいです。