「アラブ・エクスプレス展」特別企画で
カトリーヌ・ドヌーヴ主演『私は見たい』(Je veux voir)を見ました。
2006年7月、レバノン侵攻後、ベイルートを訪れたフランス映画の「イコン」カトリーヌ・ドヌーヴが、破壊された南部を見たいと出かけて行く。
爆撃、破壊の跡、巨大な瓦礫の山の中、映画は何ができるのだろうか?
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ドキュメンタリーのようにリアリティのあるフィクション映画。
だけど背景に映る景色は紛れもない現実のもの。
「煙草を吸ってもいい?」「あら!またシートベルトを締め忘れたわ」
なんていつもの調子でお喋りするドヌーヴ様も、
現場を「見る」ことによってその表情にも陰りが見えてくる。
この旅の相棒・ラビアの思い出の土地は無残にも消えてしまった。
錆びた色の海水。
戦闘機の威嚇撮影(?)低空飛行。
戦争が終わっても未だ残る地雷の不安。
現実に直面し、沈黙の中に動揺を隠せないドヌーヴ様。
だけどもドヌーヴ様はうとうとシエスタをするシーンも。
残酷な爪痕の中にも、復興に向け穏やかな空気が流れる場所と時間がある。
「単なる好奇心だったのよ」という感じに捉えられるような最後のシーンは抜きにしても…
75分間、セリフも少なく、ナレーションもなしだけれど
「見る」ことで非常に多くのことが経験できる傑作でした。
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そんなドヌーヴ様、フランスで10月に公開の
『Astérix et Obélix: Au service de sa Majesté』で
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こんなかわいいお姿に!!!
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