パリ空港の人々 Tombés du ciel

フランス映画祭のチケット、平日の26日10時に発売初日を迎えました。
フレックス出社して、全作品購入完了。
ゲストが来る作品の前方席はもう既に完売しているようですね。
うーん、それにしてもここ数年六本木ヒルズの購入システムに慣れてしまっていただけに
ぴあでの購入がこんなにもハードルが高いとは!
朝日ホールと日劇ってことでテンピュール座布団なしではどうにもこうにも13本も見れなそうな環境ですが
一年に一度のお祭りですもの、楽しまなくっちゃ。
ユーロスペースのシャブロル特集も発売されたし、フランス映画破産しそう。ひい。


映画祭の作品とはまったく関係ないのですが、今夜はフィリップ・リオレ監督の『パリ空港の人々』を鑑賞します。

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パリ空港の人々 [DVD]

なぜ急にこの作品を観ているかというと、DVDが廃盤になってしまうらしいのです。
Mon Dieu!!

パスポートも免許証も財布も靴も全部盗られてしまった中年男性が「どこにもいない」存在となりパリ・シャルル・ドゴール空港から出られなくなってしまい右往左往。同じくCDGから出られない人、定住してしまっている人らとの交流を描いた悲喜こもごもなお話。
トム・ハンクス主演『ターミナル』の元ネタです。

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出発点であり通過点であり到着点である「空港」と言う場所。
通常、点でしかない場所にも様々なドラマがあり、人生がある。
空港にいるうさぎを捕って売ったり、内職したり。ずっと寝てる監視員にもクスッ。
空港の裏は暗く日が当たらない。そこから煌々としたパリの街へ遠足へ出かけたときの解放感のコントラスト。
僅か数十キロの場所に全く異なる世界を見つめる驚異と寂しさが入り混じった少年の目。
「お母さんみたいに」パリを見守るエッフェル塔――
移民問題が根底にあり全篇を通して(絵が)暗いんだけど、心温まる大好きな作品です。
廃盤だなんてーそんなー!

フィリップ・リオレ監督作品は、派手さはないものの意外と(失礼?)日本公開が多いのはありがたい。
メラニー・ロラン主演の『Je vais bien, ne t’en fais pas』は公開されると思ってたんだけどな。。。

ジャン・ロシュフォールといえば『髪結いの亭主』なんですが、『パリ空港~』はその3年後の作品なので風貌もほとんど変わっていない。物憂げな目を見てるだけでエロスを感じてしまいますが、本作はフランス映画には珍しく(?)エロ無し!

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原題は「Tombés du ciel 」(棚ぼた)。
邦題は巧いことやったと思う。
到着のワクワクと出発の悲しみを併せ持つ場所「パリ空港」なんて邦題に盛り込んじゃうんだもの。

Tさん、ありがとうございました☆

君を想って海をゆく [DVD]

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