8人の女たち Huit Femmes

Bunkamuraル・シネマの「Ricky リッキー」公開記念 フランソワ・オゾン特集上映に行ってきました。
ケン・ローチ特集も同時に開催。くうう。やってくれますね、Bunkamura!

今年最後の日仏授業を休んででも、スクリーンで観たかった作品『8人の女たち』。
観客は10人程度しかいませんでした…何故。。。

8人の女たち [DVD]

もちろん↓このデラックス版を大切に持っている私。

8人の女たち プレミアムBOX [DVD]

あらすじ
1950年代、郊外の屋敷が舞台。
クリスマスのために集まる家族と、忙しく働く使用人の目の前で、屋敷の主人が死体で発見される。
彼の背中には短剣が刺さっており、自殺ではない。
雪に降り込められた屋敷の中にいる8人の女性のうち、誰が犯人か互いに探り出すうち、隠されていた事実が次々と明らかになってゆく。



ダニエル・ダリュー、カトリーヌ・ドヌーヴ、ヴィルジニー・ルドワイヤン、ファニー・アルダン、エマニュエル・ベアール、イザベル・ユペール、リュディヴィーヌ・サニエ、フィルミーヌ・リシャール。
出演者全員が主役級の超豪華絢爛な作品。
ベルリン国際映画祭で、8人の女優全員に銀熊賞が授与されましたね。
ダニエル・ダリューとカトリーヌ・ドヌーヴが共演と言えば『ロシュフォールの恋人たち』。
この二人を母娘役で共演させるキャスティングってば。もう。

オゾンの女性を撮る技にはいつも泣かされる。
絵を見て泣くってそうそうない。
美しさと可愛さと聡明さと、そして醜さと。
全部を巧く描くのだものね。
そしてこれだけ豪華な出演陣なのにも関わらず、不思議なことにお金の匂いがしないのね。
(いや、お金お金お金って金の亡者的台詞満載なんだけれども)
役者たちがオゾンに絶対的な信頼を置いているからなのか、商業的成功とかを意識せずに、いい作品を作ろうとしている思いが伝わってくるの。
そういう作品は世に数多あるけど、オゾンのコメディと皮肉とファンタジーを交えた作風は特に単純な私には伝わりやすいんだよな。

DVD購入当時は、本国フランス版のシナリオ本やサントラ盤も買って、全篇台詞&歌詞をマスターしようと試みたものだった。
あと振り付けね。
もうどう考えてもどの登場人物にもなりきれないんだけど
(フィルミーヌ・リシャール演じるマダム・シャネルが一番似てるって言われたし。)
特にファニー・アルダンの『À quoi sert de vivre libre』はさすがに自分でも真似しててきもいと思った。

…あの頃の必死さが懐かしい。


Bunkamuraにはゲンスブールと女たち(仮題)の本国版特大ポスターがありました。

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今まで日本での「ゲンズブール」って表記が没後20年にしてようやく「ゲンスブール」に統一されるのでしょうか。
そして没後20年も経つのですか…