ジャンヌ・バリバール特集上映『白痴』 寺島しのぶさん対談

生ジャンヌ・バリバール追っかけ最終日、
最後は『白痴』(L’idiot)上映会です。
シルヴィ・テステューとの美しすぎる2ショットは『サガン』以来?

監督:ピエール・レオン
出演:ジャンヌ・バリバール、ローラン・ラコット、シルヴィ・テスチュ、ベルナール・エイゼンシュッツ

ナスターシャを巡る1人の女と4人の男。一人目は彼女のパトロンで、彼女を厄介払いするための口実に結婚させようと計画している。二人目は持参金と交換にナターシャをもらうことを約束した男。三人目は粗暴で、暗い情熱を持って恋する男。そして四人目は“白痴”、彼女を心から愛し、彼女を“救おう”とする者。この4人とその他の人物がナスターシャの家でのパーティーで一同に会す。そこで彼女が選んだのは結末とは……。

上映後には寺島しのぶさん&坂本安美さん(日仏学院映画プロデューサー)との対談。

同性から見ても実にかっこいい女性3人。
非常に絵になります。
『何も変えてはならない』の司会進行も、坂本さんのほうがよかっ・・・(ボソボソ)

最近は、溝口健二のように、女性が主役の作品が少ないと言っていたバリバール。
今年のフランス映画祭で来日したジェーン・バーキンからも同様の発言があったな。
女優以前に、ひとりの女性として、生きる彼女たち。
女性を擁護する映画に出演できることが本当に嬉しいんだろう。
寺島さんは、『キャタピラー』が女性メインだっていうことで出演を決めたのだそう。
出演作を決める際に寺島さんが「本が全て。本を読んで出演を決める」って言うのとは逆に
ジャンヌは「本は一切読まない。監督・スタッフと信頼感が大事」と言っていたけれど
『キャタピラー』はどちらかと言えばジャンヌのように直感的なものがあったのでしょう。

あ、マチュー&ジャンヌのお子様、13歳ですってねえ・・・
お子様とのエピソードもお話されましたが
いやしかし・・・年月が経つのは早いわねえ。

『何も変えてはならない』先行上映後のトークショーもそうでしたが
「私たちはヌーヴェル・ヴァーグの子です」
と何度か言っていたバリバール。
女優としての誇りを感じました。

最後、『ランジェ公爵夫人』で共演した故・ギヨーム・ドパルドューの話になったとき
バリバールは目に涙を浮かべたように見えた。
ギヨームの存在は特別だったと。
ツイッターでやりとりさせていただいているshio様のブログを拝見したら
なんとこのご質問をされた方、shio様だったとのこと!
金曜日にQ&Aコーナーがなかったので聞きたくても聞けなかった。
この日も聞きたかった、ギヨームのこと。
でもどうしよう、まったく言葉がまとまらない。
パニック状態。
そんな最中のご質問、そしてギヨームを語るバリバールの顔。
忘れられません。

トークショー終了後、金曜日よりも更に長いサイン待ちの列。
感動の余りその場を、ジャンヌの近くを離れたくなくって、
またサインもらっちゃいました。
メルシー。

同じ会場にいらっしゃった方々のブログを拝見しました。
嗚呼、自分の稚拙さに恥じらいを感じてしまう。
穴があったら3年間くらい冬眠していたい。
「そうそう!こういうことが言いたいの!」とは思っていても
フランス語はおろか、日本語の語彙力・表現力が乏しい自分、
巧く書けないもどかしさ。

この感動をどう言葉にしていいのかわかりません。
とにかくガーーーーーン!と、強い衝撃を受けたのは確かなんだけど
言いたいことが伝えられないよ!
どうすりゃいいのさ!
ジタバタ。