映画「地上5センチの恋心」公式サイト
HISTOIRE
昼間はデパートの化粧品売場で働き、夜はレビュー用の羽飾り作りの内職をしながら二人の子どもと暮らす未亡人オデットの楽しみは、大好きなロマンス小説を読む事。憧れの人気作家バルタザール・バルザンのサイン会があると聞けば、思い切りめかし込んで駆け、ファンレターを手渡すのだった。一方、批評家に酷評され、妻には浮気されて落ち込むバルタザールは、“イチ”ファンであるオデットに救いを求めるのだった…
(goo映画より)
イブラヒムおじさんとコーランの花たちの原作・脚本を手掛けたエリック=エマニュエル・シュミット初監督作品。
勝手にギヨーム・ドパルデュー強化月間だったのですが、
TSUTAYAディスカスのウィッシュリストに入っていたこちらの作品が先に届きました。
が、じめじめした梅雨の深夜に鑑賞するには最適な映画でした。
本当に小さなことにも幸せを見出し、体中で楽しんでしまう未亡人オデット。
「ぼくは空っぽな男だ」
と嘆くバルタザールに
「当然よ、人に(幸せを)与えてばかりだもの」
と返すオデット。
ふわふわーっと浮き足立つ気持を抑制し切れないオデット。
そんな、いくつになってもオトメ~な主人公オデットを、カトリーヌ・フロが好演。
譜めくりの女を観てからだと、彼女のかわいさが際立ちます。
夫に先立たれ、ゲイの息子と、プーで体臭もひどい彼氏を居候させる娘を女手一つで育て上げるオデット。
問題だらけのデパートに勤務して、内職までして…
そんなザ・苦労人!!の彼女の人生の楽しみ方は
ミーハーで妄想族所属の私にとっては共感できるところが多々あり。
最後の方のやけに強情なところもまた。。。
メルヘンな妄想に欠けるところが、私とオデットの違いなんだろうな。
でもこんな年の取り方、いいよね。
大好物のアルベール・デュポンテルですが、
やっぱり彼はコメディタッチの作品の方が好き!
オデットの息子のパジャマを着てる姿、もう大爆笑。萌え~。
個人的に萌えたのは、デュポンテルのマッチョな上半身よりも
ゲイの息子のウィンクなのですが。
チキータ・マダム ドゥ ラ マルティーニック♪
ジョセフィン・ベイカーのご機嫌なナンバーでみんなが楽しんで踊るシーン。
あれだけ擦れてた娘が一緒に踊ったり、息子なんてターザンルックだったりと
ちょっとやりすぎ感が否めない部分ではあるのですが
、、、なぜか私、号泣ですよ。
最近周りがみんな幸せモード。
なぜか自分もうれしくって、
人の幸せを見るだけで泣きそうになるのです。
多分このシーンで号泣する人間はいないでしょうな。
しかしあれだね、
不景気だのなんだので色々世知辛いご時世に
自分が不幸だのなんだのしのごの言ってる奴らを一蹴しそうなごきげんな映画だあねえ。
さて、今週もあと1日。
がんばりましょー
同感です、マダム。この映画や、ルコントの「大喝采」とか、アニエス・ジャウイの「ムッシュカステラの恋」とか、フランス映画には生きることに前向きな作品が多い。
金がないならないなりに楽しく生きる明るさ、江戸から昭和までは日本人にも、そんな感じがあったようにも思います。
死ぬ時ですらも、楽しく逝きたいものです(笑)
ガボウ様
コメントありがとうございます★
そうですね、フランス人のポジティブさは、学ぶべきところがたくさんありますよねー。
「お金がなくても平気なフランス人 お金があっても不安な日本人」って本も読んで、まさしく!と思いましたね。
ネガティブシンキングな私は、やっぱり日本人なんだなーって…またしても悲しくなってしまいます。
ポジティブさを学ぶべく、久々に「大喝采」「ムッシュカステラ」観たくなりました。ウィッシュリストに入れておこう!
ありがとーございます!!