ペルセポリス

カトリーヌ・ドヌーヴ様の『シェルブールの雨傘』et『ロシュフォールの恋人たち』のリバイバル上映がいよいよ今月末に迫ったってことで、ドヌーヴ様関連のDVDを観まくる月間にします。

ペルセポリスを観ました。
劇場公開時は「ノンタン大恐慌」の真っ只中。大好きな映画に行くことすらできずに苦しんだときだ。

だけどこれ、劇場で観なくてよかった。号泣した。涙と鼻水でただでさえ醜い顔がぐっちゃぐちゃ。

アニメーションなのでもちろんドヌーヴ様の美しいお姿は拝めないのですが、声でキアラ・マストロヤンニとの母娘共演をしているのだ。

テーマはイラン革命、イラン・イラク戦争と非常に重い。そして共産主義やプロレタリアなんて殆ど無知に近い私。決して目を背けてはいけないテーマに、難しい言葉の羅列。のーたりんな私でも理解に苦しまなかったのは、アニメーションの効力か、マルジがごく普通の現代っ子だけに自らと重ね合わせ易かったからなのか。だけどもやっぱりもっと勉強してからもう一回観なくてはいけないな。

いつもジャスミンの花を下着に入れ、いい匂いを漂わせていたおばあちゃんの言動に逐一涙。

フランスで漫画本買えばよかった。

HISTOIRE
1978年、イラン。9歳の少女マルジャン(愛称マルジ)はパパとママ、大好きなおばあちゃんに囲まれて、しあわせに暮らしていた。しかし革命が起きた後、学校は男女別々、女子はヴェール着用などの法律が規定され、翌年には戦争が勃発、人々は“風紀取り締まり警察”や空襲におびえて暮らすようになっていた。それでも恐れを知らぬマルジは”PUNK IS NOT DED(パンクは死なず)”のジャケットを着て街に繰り出したり、校長先生に意見したり。大胆なマルジを心配した良心は、この混乱を避けて娘をウィーンに留学させることにする。ティーンエイジャーのマルジはウィーンで仲間たちと楽しい日々を送っていた。いつの間にか大人へと大変身し、恋もする。でも次第に、西欧文化とイスラム文化とのはざまで悩むようになり、自由を手放してでも帰国することを決意する。
再び家族の元に戻ったマルジは、様々な社会の矛盾や制約の中でたくましく成長していく―――自分らしさとおばあちゃんの言葉「いつも公明正大に」を忘れずに…。




ペルセポリス

キアラ・マストロヤンニの歌声は…わざとあんな風に歌っているんだよね?そうだよね?