さて、新年からフランス映画。今月24日に公開される『ジョッキーを夢見る子供たち』を一足お先に鑑賞いたしました。
© 2008Groupe Deux
2009年1月24日(土)渋谷シアターTSUTAYAにて夢駆ける公開!
ジョッキーになれるのは一握り。
誰もが一等賞になれるわけではないが、それでも人生は続く
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HISTOIRE
知られざる世界、そこは騎手養成学校。
厳しいおとなの世界の入り口で、思春期の子供たちは生き残りに賭ける。
「ジョッキーになりたい、僕のあこがれの仕事だから!」
未来の栄光を夢見て――その先に待つ本当の一等賞とは?
朝5時から始まる厩舎での馬の世話は辛い。
ここでは馬は人間より優先される。肉体労働が終わるとやっと朝靄のなかを乗馬の訓練が始まる。感受性豊かな子供たちは、木の葉一枚にもおびえる繊細な馬と友情を結ばなければならない。しかし、ひとりの生徒は、スピードの上がり過ぎた馬を制御できず、鞍上で泣き出してしまう。
自分の夢を疑いはじめる者もいる。そして落ちこぼれだけれど馬が大好きだから必死にしがみついてゆく者・・・。
「汚れたジーンズで馬に乗るな」「仲間や厩舎の人間、馬たちを敬え」教官は自分の持つすべてを子供たちに伝えようと厳しく教え込む。教官も、年老いた厩務員も、若かりし頃は騎手を夢見てこの学校に入学した子供たちだったのだ。長かった1年が終ると、優秀者だけが出場できる正式レースが待っていた。選ばれた者も選ばれなかった者も、入学したての頃とは顔付きも変わり、肉体には逞しい筋肉がついている。試練に耐えた子供たちは、現実の世界の入り口に立つ。勝つこととは何か、本当の一等賞とは何か。人生の意味を、彼らは知り始めている。
『音のない世界で 』、『Etre et avoir ぼくの好きな先生』と、心温まるドキュメンタリーを送り出してきたフランス映画界から、またひとつ、知られざる世界に迫った感動作品の誕生!
2006年に武豊騎手が名馬ディープインパクトと挑んだ御姿も映し出されていて、思わず涙。
その凱旋門賞観戦の帰りのシャンゼリゼ通りで、観光客のように写メを撮る生徒たち。
彼らのいるフランス国立騎手・厩務員養成学校「ル・ムーラン・ナ・ヴォン」はパリ北駅から電車で30分程度にあるシャンティ。なのにシャンゼリゼ通りでこんなにもはしゃぐとは。その姿からも、誘惑から隔離された世界に彼らがいるのだということを知らされる。
遊び盛りのお年頃の子供が、馬に敬意を払い毎日毎日自分よりも馬優先で働き勉強する姿勢に、単純に感動。
新年早々、グッと来ました。
レビューや詳細映画情報は明日ヤプ!シネマージュにアップしまーす。