今年は映画をそれほど観ていない。せっかくの休みなんだし、お笑いばっかり観てないで気合い入れてフランス映画を鑑賞しよう。
まずは一本目。ジョルジュ・バタイユ ママン。なぜこれにしたのだろうか…
「私を愛するなら、私のふしだらさまで愛しなさい」
崇拝する美しいママンに会うため、ピエールはスペイン、カナリア諸島を訪れる。
自堕落な父親に対する煩わしさから解放され、ママンと二人きり、平穏な暮らしへの訪れに胸を震わせながら。
しかし、喜びは打ち砕かれ、不安と恐怖に支配される。
青い海、煌めく太陽の下、ママンが徐々に本性を露にしはじめたのだ。
17歳の少年が知る、不道徳で魅惑的なママン。そして、残酷で暴力的な愛の姿とはー。
三島由紀夫や岡本太郎などに影響を与えたという、思想家ジョルジュ・バタイユの未完の遺作「聖なる神」をクリストフ・オノレ監督が映画化。
無謀です。
だって私、バタイユの思想を理解できないんだ。「理解できない」というより、「理解するのに長い時間を要する」。遠回しにまわりくどーく説明されて、うーん、100歩譲ってOK?ってな感じになるんだよな。現実社会との乖離が激し過ぎるんだ。
思想家が描くエロティシズムにしてはなんだか軽すぎる気もするし、宗教問題も結局関係あったのか?程度。うーーーん。
で、こんなラストでいいのか?
とにかく先端恐怖症な私はラスト10分は耐えられなかった。
8人の女たちで、3枚目路線も行けるのか!と吃驚させたイザベル・ユペールが、今回は別の意味で吃驚させる。
「一緒に拒み続けましょう。退屈な生き方を。」
・・・過激すぎるわ!
いつだったかのフランス映画祭で観て以来の鑑賞だったけど、やっぱりキツい。
ホント、なぜこの一本を選んだのだろうか。
良いお年を。