ロバと王女の王子様、ジャック・ペランつながりでコーラスを鑑賞。ジャック・ペランは製作・ちょっとだけ出演しています。
1949年、音楽教師マチューは「池の底」という名の寄宿舎に赴任する。この学校には、親をなくした子供や素行の問題で親元を離れた子供たちが集団生活をしていた。子供たちに本来の純粋さや素直さを取り戻してもらおうと、マチューは合唱団を結成し、歌う喜びを教えていく。最初は面白半分だった子供たちも、徐々に歌うことの素晴らしさ、楽しさに目覚めていく。そんなある日、マチューは誰もいないはずの教室から美しい歌声を耳にする。それは学校一の問題児、ピエールだった…。
ペピノ役の子供は、実際のジャック・ペランの息子さん。孫といってもおかしくないくらい年が離れてるんだけど、本当にそっくり!!
出演している子供たちは、ほとんどが素人。だから余計に、歌の練習を重ねるにつれ上達していく姿がうまく出てるんだー。歌うことで本当にうれしそうに、無邪気に笑うんだもん。
そしてバティニョールおじさんの ジェラール・ジュニョーが最高です。コミカルな外見、キュートな丸顔からしてもう大好きなんですけど、モランジュの母親・ヴィオレットを窓から見つけて慌てふためきながら必死でオーデコロン付けたりするシーン。もう愛おしくてしょうがない。
お涙ちょうだい的な、決定的に泣けるシーンってのはないんだけど、自然と涙がこぼれるの。モランジュ役のジャン=バティスト・モニエは、実際に「歌声を聴くと涙があふれる」って言われているらしい。確かに、本当に美しい歌声なんだ。一生声変わりしてほしくないね。彼の歌声だけがこの映画の魅力ではないんだけど、それでも圧倒される。
このまま終わっちゃうの!?えー、やだやだ!ってとこでのステキなラスト。心がほっこりあったかくなります。