ヴェルサイユ宮殿&王の菜園

ヴェルサイユ宮殿、プライベートルームの見学の後は、秘密の扉を抜けて鏡の間へ。
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この日も多くの観光客で賑わっていました。
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優雅で豪奢な、プライベートの時間が持てないオフィシャル空間。
それはプライベートルーム、作るわけですなー。
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このナプキンのたたみ方、面白いですね
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余談。
宮殿でワインが飲まれるようになったのはかなり後期だそうで、それまで冬はショコラショー、夏はジュースを飲んでいたのだとか。
ルイ16世の部屋にはパイナップルのモチーフもあるほどエキゾチックなものを好んでいたんですって(というより寒いヴェルサイユにいると憧れもあるんでしょうね…)。

チョコレートも食べていたそうですが、王族たちはフルーツを好んで食べていたそうです。

王のフルーツ好き、という話を聞いたところで…
続いて、宮殿から歩いて10分程の距離にある「Potager du Roi(王の菜園)」へ。

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1678年、“太陽王”ルイ14世の命令で作られたのが、この「王の菜園」。
手掛けたのは、造園家のジャン・バティスト・ドゥ・ラ・カンティニ。その功績から貴族の称号が与えられました。
菜園にはカンティニの銅像もあります。

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9ヘクタールの土地で、年間15トンの野菜・果物、40トンの花が作られます。
一部はニナス・パリともコラボ。マリー・アントワネットが好んだ薔薇やりんごもこちらで栽培していたんですね。

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ヴェルサイユ宮殿を居住空間としていた頃は、花を飾る習慣はなかったそうで、果物を入れたカゴを置いたりフルーツピラミッドを作ったりしていたそうです。
なので「いかに美しい果物か」というのがとっても重要だったそう。
見た目が劣る果物はハチミツなどを加えコンフィチュールなどに。
19世紀になって、冷蔵の技術が発達すると加工せずに生で食べることが主流に。
りんごと梨、250品種もの木が植えられています。古い物で17世紀(!)に植えられた木もあるそうです。

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ルイ14世の頃の流行は梨でしたが、彼が個人的に一番好きだった果物はイチゴだったそう(かわいい)☆
ただ、かわいそうにイチゴアレルギーになってしまったみたいで(ええ!!??)、ドクターストップがかかったそうで…代わりにイチジクを好んで食べるようになったんだそうです。

王家の人々は狩猟が大好き!なのでジビエばっかり食べているイメージがありますが…
お肉と同様、もしくはそれ以上に野菜や果物も摂っていたようで、現在流通している野菜や果物は、当時から既に存在していたそう。
ルイ14世が好きだった野菜はグリーンピース、アスパラガス、アーティチョーク。
当時食べていなかった物は、意外なことに「じゃがいも」。
じゃがいもがフランスで流通したのは、ルイ16世の時代になってから。
ヴェルサイユは寒いので、トマトなど通常暖かい土地で育てる野菜は「有毒」だと疑われてあまり好まれなかったのだとか。

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↑の写真は、菜園で働いてらっしゃるダヴィッドさん。
この菜園では、紫蘇や大根、水菜や春菊などの京野菜も育てているので、ちょっとだけ日本語も話してくださいました。
2年前、ニナスパリさんを通じて三國シェフと出会い、京野菜を育て始めたのですが、フランスでも非常に高評価だそうです。
「まだ知られていない味覚を、多くの人々に届けたい」と目を輝かせながら語るダヴィッドさん。
ご自身のお仕事に誇りを持って働いていらっしゃる。とても素敵です。

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王の菜園が心がけている「有機(BIO)野菜よりも、もっと自然な野菜」を作ること。
昔の栽培法を継承しつつ、新しい試みもし、自然の恵みを活かした体にいい野菜を作る。
土俵は違うとはいえ、社会人として、その姿勢に感銘を受けました。

最後に、りんごのジュースをごちそうになりました。甘過ぎず、とても美味しかった☆

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Le Potager du Roi
10 rue du Maréchal-Joffre 78000 Versailles
12月の営業は火、木曜 10:00~18:00、土曜 10~13:00
http://www.potager-du-roi.fr/site/potager/

ヴェルサイユ宮殿はいつも大混雑だけれど、
「王の菜園」や新スポット「香りの中庭」などは穴場スポット。

「お城だけでなく、ヴェルサイユの街も是非見ていただきたい」とマルティーヌさん。
私も宮殿しか来たことがなかった街だけれど…マルティーヌさんや長年菜園で働くダヴィッドさんのお話を聞くことで、王族の暮らしにも、そしてヴェルサイユという街にも、訪問前よりずっと興味津々。(理系女、歴史に弱いけど…汗)
煌びやかなイメージのある王族の、意外にも庶民的な一面を聞けて妙に親近感もわいたり。
ヴェルサイユを舞台にしたor時代背景が18世紀の映画も、もっと理解を深めればより一層面白くなるだろうなって思いました。

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