『母との約束、250通の手紙』La Promesse de l’aube

1月31日(金)公開『母との約束、250通の手紙』(La Promesse de l’aube)。 
先月、フランス旅に発つ前に試写会にて鑑賞いたしました。

ピエール・ニネ × シャルロット・ゲンスブール!
そして原作はジーン・セバーグの元夫 ロマン・ガリ!
と、キャスティングと設定だけでも十二分に惹かれるのですが、想像の遥か上をいく壮絶過ぎる人生にそれはもう驚愕したのでした。

SYNOPSIS
De son enfance difficile en Pologne en passant par son adolescence sous le soleil de Nice, jusqu’à ses exploits d’aviateur en Afrique pendant la Seconde Guerre mondiale… Romain Gary a vécu une vie extraordinaire.
Mais cet acharnement à vivre mille vies, à devenir un grand homme et un écrivain célèbre, c’est à Nina, sa mère, qu’il le doit.
C’est l’amour fou de cette mère attachante et excentrique qui fera de lui un des romanciers majeurs du XXème siècle, à la vie pleine de rebondissements, de passions et de mystères.
Mais cet amour maternel sans bornes sera aussi son fardeau pour la vie…

ポーランドで過酷な幼年期、ニースの太陽の下で青年期を過ごし、第二次世界大戦中のアフリカでフランス軍となり…ロマン・ガリの人生は波乱万丈なものだった。しかしその途轍もない人生も、偉大で有名な作家になるという決意も、すべて母ニナのため。
母親から尋常でない愛情を受けた20世紀の主要な小説家の一人であるロマン・ガリの人生は波乱、情熱、ミステリーに満ちている。
しかしニナの母性愛は、彼にとって重圧でもあったのだ。


ポーランドでの寒い冬と、ニースの太陽、アフリカの戦争。
それぞれのシーンごとのコントラストが強いので、よりニースで過ごした日々の眩しさが際立っているように思えました。
ロマン自身の中でもニースという地でゼロから這い上がる強い母の印象が強いんだろうな。
ニースの光と相まって、一層輝いて見えた。

稀代の変態ラース・フォン・トリアーのせいで、トラウマになりそうな作品への出演が多かったシャルロットだけども、これは圧巻でした。
信じられないくらいに鬱陶しい(笑)、でもとても愛おしく、強い母親。

ちょっと序盤は冗長的で、途中からオチがわかりやすいような展開ではあったのだけれども、なんだかんだで最後はジーンと来ました。
涙を誘うような作りでなかったのがよかった!


ニースでニナが経営するホテル「Hôtel-Pension Mermonts」“だった”建物を先月の旅の途中で訪問してきました。
今は住宅街の一角にあって、看板が出ていなければどこかわからずスルーしたかも。

ニースにまたすぐ行きたくなるシーンもたくさん・・・♡