ギョーム・ブラック『7月の物語』

とっても楽しみにしていたギョーム・ブラック監督の『7月の物語』を公開初日に観てきました。

今回はフランス国立高等演劇学校の学生たちを役者として起用し、短期間・低予算で作られたそうなのですが
それはもうとてもとても素晴らしかった!

パリとその郊外。5人の女の子と5人の男の子。ある夏の日のできごと。
物語は2部構成のオムニバス。

軍事パレードにスマホ持っている人がいなければ、ヌーヴェルヴァーグ時代の作品に混じっていても全然おかしくない。
(最終的に2部の終わりにある出来事がラジオで流れて、意外と時代背景が最近であることを知る)

衣装も言葉の選び方も、大好き過ぎてずっと「はあ…♡」ときゅんとして観ていた。
これこそ Le rohmérien!!

第一部はロメールの『レネットとミラベルの四つの冒険』さながら、二人の女の子がパリ郊外の「Île de loisirs de Cergy Pontoise」で繰り広げる物語。
第二部の舞台はパリ14区外れにある国際大学都市Cité internationale universitaireが舞台。

ふたつの物語とも、くすっと笑える小ネタがたっぷりで、面白かったー!!
こんなに素敵な作品を作るギョーム・ブラックと同じ時代を生きることができるのは、本当に幸せ。

そして監督、来日中!
全然喋り足りない様子でした(笑)

ひとりひとり丁寧にサインしてくれるの、本当に優しすぎる。
フランス語褒めてくれてうれしいよ。。。ほっこりする。
温かい人柄も、そして強い強いこだわりも、作品に反映されているなあ、としみじみ。