『ディオールと私』 Dior and I

たくさんのフランス映画を日本で公開してくれたアルシネテラン(株式会社エプコット)が、破産手続きとのことで・・・
とても残念です。

Bunkamuraル・シネマの上映作品はほとんど毎回のようにアルシネさんの作品が多かったように思います。

そんなわけで、フランス関連の映画でアルシネさん最後であろう『ディオールと私』は、Bunkamuraル・シネマで鑑賞。

ラフ・シモンズだけにスポットを当てるのでなく
アトリエスタッフ、ショーに関わるさまざまな人たちの想いをきちんと伝えている
秀逸ドキュメンタリー。
彼らの静かな情熱と、ショーにかける想い、苦悩、
期待されていることからのプレッシャー、涙…
スクリーンを通してもひしひしとその緊張感が伝わってきて
思わず涙しそうになりました。
(重役が出張に行ったときのテンパり具合はちょっと引いたけど)

腰の高い位置がキュッと引き締まったフォルムは、女性らしくて美しい。
そう、「ディオールはフェミニン」なブランド。
それでもメンズメインでやってきたラフをはなから拒否ることなく適応して
ショーと言うひとつの目標に向かって働くスタッフのみなさん、本当にかっこいい。
カメラの回ってないところで愚痴とかあったとは思うけれども…。
真っ白で平坦な布を54パターンのドレスに変身させる
素晴らしいドラマを見ることができました。
ショーの壁もすごかったけど、オフィスのいたるところに花があったのも印象的。

サンローランのときにはドヌーヴさまが出てましたが
今回はディオールのミューズ、マリオン・コティヤールや
イザベル・ユペールさまのお姿を拝めます。

ベルギー出身のラフが、フランス語をほとんど話せないというのも新しい発見でしたが、
ラフの片腕・ピーターはゲイだけど
ラフはそうではないというのも新たな発見でした。
そしてもうひとつ大きな収穫。
監督のフレデリック・チェンがとってもかわいかったこと。。。
鑑賞後にググってその美しさに見とれてしまった。

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(ちなみに、影響を受けやすいノリコさんは
花を枯らすのが大得意なのにも関わらず
映画鑑賞後はお部屋に花を飾るのが楽しくなっている様子)