『呼吸 ―友情と破壊』Respire #MyFrenchFilmFestival

今日で1月も最後。
オンラインでのフランス映画祭MyFrenchFilmFestival(マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル)の開催期間も、折り返し地点。

ちょっとバタバタしてたのと短編が無料なので優先して見てたので
(&ぼくらのヴァンサンの『悲哀クラブ』は購入できたので)何気に長編を見たのは昨日から。

メラニー・ロラン監督『呼吸 ―友情と破壊』(原題:Respire)

3306/16092″ target=”_blank” rel=”noopener noreferrer”>
© Alice Dardun

去年秋パリに行ったときに公開されていて、すーごく気になってたので
日本語字幕付きで見ることができてうれしい!

『最後のマイウェイ』でフランスギャル役だったジョセフィーヌ・ジャピ(Joséphine Japy)が主演。
(シャルレーヌという役名ですが、愛称はシャルリー)
透明感のある美しさ、どこか物憂げな瞳、脆くて儚さを感じる佇まい…

か ん ぺ き !

もうね、大好き。
時折メラニーちゃんと重なる演技を見せるんだけど、
顔の系統が一緒なのか、『カラスの飼育』のアナ・トレント(9歳)のような幼さも見られ、
『ポンヌフの恋人』で見せたジュリエット・ビノシュの陰鬱さも感じた。

海へ歩み寄っていくシーンの美しさったら!
ワンピース(ポスター写真のそれ)、逆光に照らされる髪の毛、
眩しい太陽の下にいるのに曇った表情。
ファッションにしても音楽にしても、メラニーちゃんのセンスの良さがキラキラ光る前半。
3306/16374″ target=”_blank” rel=”noopener noreferrer”>
© Jérôme Plon et Alice Dardun – MOVEMOVIE

が。

邦題にもなっている「破壊」。
ほんの些細なことから少しずつ亀裂が入っていく友情。
あーあるある、若い頃ってこんなちっちゃいことでも憤慨してたわーなんて軽く見てたら
徐々に崩壊、破壊へと進むにつれ前半の甘酸っぱい青春の群像劇からかけ離れていって、
だんだん見ている側も”Respire”することができなくなってきた。

ラストは凄まじい破壊力だった。
実はこの作品を見てしまって、あまりの衝撃に眠れなくなった(そしてこの時間)。
録画したごきげんな映画見ても、全然衝撃が抜けない。はう。

とにかくラストの「呼吸」と「視線」。
あの視線の衝撃はアントワーヌ・ドワネル以来ではなかろうかと思うくらい。

個人評価なので大袈裟なのかもしれないけれども、いきなりすごい作品と出会ってしまった。
メラニーちゃんすごい。
3306/16375″ target=”_blank” rel=”noopener noreferrer”>
© Jérôme Plon et Alice Dardun – MOVEMOVIE

MyFrenchFilmFestival(マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル)
http://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/