『毛皮のヴィーナス』(La Vénus à la fourrure)

今年見た映画のマイベスト、まだ決められそうにありません…

昨日公開になった『毛皮のヴィーナス』(La Vénus à la fourrure)
ものすごいものを見てしまったから!

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http://kegawa-venus.com/
© Mars Distribution

80歳のロマン・ポランスキーが、妻のエマニュエル・セニエを主演に
「マゾヒズム」の語源になったザッヘル=マゾッホの『毛皮を着たヴィーナス』をもとにした戯曲を映画化。
そしてもうひとりの主演はマチュー・アマルリック。
ポランスキーに似ていると噂のマチューだけど、今回は髪型までそっくりに!
(個人的に今回の髪型のマチューに超萌えた)
ポランスキーが自身をマチューに投影して作ったある意味「夫婦共演」映画。
マチューの35年後はこんな感じになるのかなー。

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© Mars Distribution

マチュー・アマルリックとエマニュエル・セニエといえば、『潜水服は蝶の夢を見る』のコンビ。
だけどまあこんなにも違った形で再共演とは。
出演者はこの二人のみ。
オーディションに遅れてきた下衆女と、脚色家が、
舞台で即興オーディション。
二人の台詞のみで、なんとも妖艶で官能的な舞台が繰り広げられるのです。

物語は、携帯の電源を切ってから(=完全に二人の世界になってから)急加速。
ここからが本当に面白い!
台詞と批評が行き来して、演技と現実の境目がより一層わからなくなって支配する側と服従する側、役柄、そして性別までが入れ替わり…
と、あまり書くとネタバレになるので自粛しますけど
(犬のマチューに激しく萌えるが)
後半の二人の演技は瞬きするのも惜しいくらい圧巻!!
もうラストダンスはとにかくすごくて、エンドクレジット後で会場が明るくなってもしばらく動けなくなるくらい衝撃でした。

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© Mars Distribution

アレクサンドル・デスプラの、ときどきミステリアスに流れる音楽もよかった。

初日なのに空席が目立ってたけど…なぜ!
是非この作品は映画館で!

毛皮のヴィーナス 公式サイト http://kegawa-venus.com/