残酷メルヘン 親指トムの冒険 Le Petit poucet

『残酷メルヘン 親指トムの冒険』を観てきました。
フランスだと映画じゃなくてTVドラマだったのかしら?
マリナ・ドゥ・ヴァン監督・脚本、ドニ・ラヴァンが人喰い鬼役…って、期待しちゃうよねー。

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うわー、期待し過ぎた。すみません、もうツッコミどころ満載だった。

貧困・飢餓に苦しむ時代だというのに、家族みんな健康そうなんだもの。
貧乏なのに髪も髭もちゃんとしてるじゃない。
毎日野菜一切れだけのスープしか摂してないのに健康的過ぎるじゃないかー。
てかトム、他の兄弟と比べてそんなちっちゃくないしー。

「食べ物を探せ」と言って必死こいて探させてる割には
植物の気配もない庭の土を素手で掘ってるだけじゃないかー。ひえー!
おとん薪割ってるだけじゃないかー。ぎょえー!
子供5人育てられないって気づくの遅いよー。ばかー!
親犬がまたデカいー。育ち過ぎー!
森に子供捨ててすぐ子づくりっつーのおかしくねーかー。どっへー!

ウサギ取って二日間育てて食べたり、子犬食べたり、
ああもう「おとぎ話はときに残酷」なんて予告編、うそよー。
「ときに」どころか「つねに」だものー。

なんていちいち突っ込んでたらホント大変。
人喰い鬼・ドニがスクリーン上に現れてから残酷さはよりリアリティを増して、
さすがドニ、この薄気味悪さ、「来るぞ来るぞー」と期待値上げておいて、
結局ほわんほわんほわんほわんほわーーーん(クイズで不正解のときの効果音)て感じで
完璧にB級もドB級映画なつくり。
うー、ポスターにもなってる、5人の娘と少年たちがベッドで向かい合う絵面は好きなんだけどな。

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帰りのエレベーターで、普通の女子が
「もっと肉とか骨とか、むさぼって欲しかったよねー」なんて話し合ってるのが
何より一番怖かったっす。

そして、結婚記念日にこの映画を一人でレイトショーで見る私もなかなか怖いでしょ☆えへ♪(もう自棄)