最強のふたり Intouchables

『最強のふたり』試写会に行きました!ももさんメルシー☆

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まさかの朝日ホール(鑑賞環境最悪)で二回目鑑賞。
前回も、そして今回も前方席だったので、ほぼ字幕無しで。
隣の人が字幕見ようと必死でこっちの席に侵入して来てるのもつらかったー

そんな中、ちょっと見えた訳で「24時間テレビで…」みたいな台詞がありましたが
あの番組を(実際フランスにはその番組ないですけど)卑下しているような若者ドリス(オマール・シー)が
首から下の神経が麻痺した億万長者の障害者フィリップ(フランソワ・クリュゼ)の世話役。
原題「Intouchables」は「触れられない者同士」と訳せばいいのでしょうか、
(フランス語の辞書では複数形で「(インドの)不可触民」とも出てきます)
肌の色、教養、貧富、あらゆる側面からしてあまりにも差のある二人が
健常者と障害者と言う壁をも崩し、友情以上の関係を築き上げて行くと言うストーリー。
元々モデルとなっている二人はいるのですが、そこにユーモアを加えて脚色しているので
単なるお涙頂戴な出来にしていないのです。

「これは健常者用のチョコだからあげられないよ」
なんて、あまりにもハラハラドキドキ辛辣すぎるジョークをも平気で飛ばすドリス。
vous(目上の人に使う二人称)ではなくtu(親しい人に使う二人称)で接してくれることも、
過去に犯罪歴があろうども、障害をもつ人間を腫れ物扱いせず対等に扱ってくれるドリスの存在を気に入ったフィリップ。
フィリップがオーケストラで聞かせたヴィヴァルディの「四季」を「これ有名だ!みんな知ってるぜー!職業安定所の着メロだ!」なんて、天然ギャグのセンスが輝いてるのも素晴らしいよねー。
日本よりも貧富の差が激しいフランス本国では、フィリップのセレブっぷりが気に食わない、などと批判もありましたが、クリュゼ氏の上品で自然な笑顔が、どちらかと言えばドリス寄りな層にいる自分でも好感持てました。
フィリップは「Putain!」(今の日本語で言うと「ヤバい」っていうのに近いのかな。)という語が口癖なのですが、これって元の語は「売春婦」と言う意味で、品のいいムッシュやマダムは決して口にしない言葉。だから大袈裟に言えば、フィリップが「putain」って言うのは天皇陛下が「ガチでやべーな」って仰るのと同じくらいギャップがあるくらい面白いのです。どう訳されているのか見れなかったのが残念です…

二人の最強の日々の終末はあまりにあっけなく、でもいつもお気楽だったドリスが見せる悲壮な表情からしても、ことの複雑さが手に取るようにわかります。
ドリスと出会って子供のように無邪気に笑うようになったフィリップ、心の奥底から楽しんだ日々、そんな彼がくだした決断。それまでの彼の笑顔が一気にリフレインし、涙が溢れます…

絆きずなキズナって簡単に口にしては安っぽくなるけれど、この最強の二人の絆は
とにかく笑えるのに、何度見ても胸が熱くなります。

「最強のふたり」、今週末9/1より公開。
http://saikyo-2.gaga.ne.jp/

日本の配給は、やっぱり(?)ギャガ。
最近だと『オーケストラ!』もそうだけど、やっぱりプロモーションの戦略がすごい。
日本のタレント呼ぶレッドカーペットイベントとか個人的には好きじゃないけど、
(てか映画にほとんど関係ない人や質問ばっかりだし)
それでマスコミに取り上げられるわけだし
お笑い芸人とかモデルとか呼ぶことで、今までフランス映画なんて見向きもしなかった観客を呼ぶこともできるし。
でもまあニュースに取り上げられたとしても
「見ると元気が出る映画ですが、最近元気をもらった出来事は?」なんて人気モデルのエピソードとかいらんがなー、って内容になっちゃうわけだけれども、それでも十分宣伝にはなるんですよね。
「セザール賞ノミネート!」「フランスでNo.1ヒット!」だけでは大衆の心を掴めないんでしょうね、、、
フランソワ・クリュゼ主演!」なんつっても、心躍る人なんて日本では限られてるでしょうし。
これだけ大々的に試写会やって、マスコミに取り上げられて、バズ効果でまた劇場に足を運ぶ人も増えるだろうし。

そうそう、マチュー主演の『チキンとプラム』もギャガ配給。
マチュー来日、期待していいっすかねえ。。

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