#5 一泊目のホテルへ。

23 octobre 2010 パリ旅行記 1日目

パリに着いた~!!
と言いたいところですが、CDG空港があるのはパリ郊外。
正確に言えばフランスに到着しました。

目的地は空港近くのホテル イビス・ロワシー・シャルル・ド・ゴール(Hotel Ibis Paris Roissy Charles de Gaulle)。
Terminal 2Eから巡回バスで1つ目(歩けってば)。
SNCFやRERの走っているGareの停留所で下車。

ただの駅の入り口に見えるし…
観光客誰もいないし…
本当にここで待っていればホテル行きのシャトルバスが来るんかいな。

「どこへ行きたいんですか?」
と、空港の係員。
珍しく英語でなくフランス語で話しかけてきてくれた。
「イビス・ロワシー・シャルル・ド・ゴールです。ここで待っていればバスが来ると聞いたのですが…」
「ここで待ってても、きっと満車で乗れないよ!
CDG VALでTerminal 3に行った方がいい。そこがシャトルバスの始発だから。」

そうかそうか。うんうん。
じゃあ素直にCDG VALに乗るかね。

半分以上空っぽのスーツケースは8kgとまだ軽いので、階段昇降も苦じゃない。
えっさほいさ、とCDG VALに乗り込む。

CDG VALとは、CDG空港内を24時間走り続けている電車。
空港職員も利用するこの電車、私、実は初挑戦。
昔はシャトルバスしかなかったからね。フランスもどんどん近代化していくな。

スールソレーイュドゥパリ~♪
ほぼ貸切の車内を、のんきにピアフなど歌いながら。

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ここまでは、よかった。
フランスについた喜びを実感して、明日の予定など考えていた。

Terminal 3に着きました。
ホテル行きシャトルバス乗り場はすぐ目の前に。

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早速とまっていたバスの運転手さんに「このバスはホテルイビス行きますか?」
「イビスは3軒あるよ」
「あー、、、(めんどくせえ)イビス・ロワシー・シャルル・ド・ゴールですが。」
「これは行かない。Black busに乗って。」

があああ。
いいか、待とうじゃないか。

…待つこと20分。
黒色のバスがやってきた。
「これ、Black busですよね?イビス・ロワシー・シャルル・ド・ゴール行きますよね?」
「これは行かない」

があああ。
暗闇だったのでわからなかったけど、よく見れば車体は紺色だ。
いいか、待とう。

…更に待つこと10分。
車体は白いけど、イビスのマークがある!!
「イビス・ロワシー・シャルル・ド・ゴール行きますか?」
「行くわよ」

おおおお!!!

このとき既に24時を回っていたので、ホッとして乗り込む。
次から次へと乗り込んでくる世界各国のツーリスト。
確かに、さっきGareの停留所で係員が教えてくれた通り、
ほぼ満車状態。
イビスだけでなく、メリキュールやホリデイ・インなど空港近くのホテルを無料で回るだけに
多少厳しい姿勢で乗ることがあっても、誰もタクシーは利用しない。

カオス!

始発だったので、座れた。疲れがちょっと出てきた。
これだったら…空港近くにする必要なかったな…

早くもこの旅の雲行きが怪しくなってきたような気がしてならなかった。
のっけからこれかよ…

イビスホテルの前にバスが停まったのが、24:30近く。

遠っっっ!

まあいいや、とにかくチェックインして、シャワー浴びて寝たい…

ロビーには従業員一人。
予約無しで並ぶ人3組。
ひっきりなしに鳴る電話。
マイペースに電話に出る従業員。

「おお、久しぶり!ああ、元気だよ、君は?」
くーーーー、この状況でこの電話のやりとりはさすがにイラッと来る。
おーい、スタッフー、他のスタッフー!!!

…まあこれもフランス流だな。
待とう。

ここで待つこと15分。
なんとか自分の番に…
ん?

ここ…予約してたイビスじゃねえ…

落胆。

平静を装ってやりとりしてみた。
「バスの運転手がここだって言うから降りたけど、完全に違いますよね?
とても疲れているので、こちらに泊まりたいのですが。」
「もう予約金払ってますか?」
「はい…でも…ワタシ、ニホンカラキマシタ、ツカレテルネ」
もうダメポ。疲れもピーク。

「ちょっと待って。確認してみます」
電話で確認してもらう。
「もしもし?ああ、日本人が間違えてこっちに来ちゃったんだけど。
ノリコ●●。うん、OK。バイバーイ」
…ドキドキドキドキ

「もうシャトルバスは終わっちゃったから、タクシーで行きなよ。」

どう見たってタクシーなんて走ってないでしょ!
もう…どうすりゃいいんだ…
お願いだからここに予約変更させて…
と言いたかったけど彼は既に他の電話に対応している…

メルド!
と言いたい気持ちを抑えて、外に一旦出てみると
おおお!!ちょうど他の客を降ろすタクシーが目の前に!!

年老いてからのジャン=ポール・ベルモンドにちょっぴり似ている運転手さんに、助けを請う。
「ホテルを間違えちゃって…ここに行きたいのです。お願いします!」
ホテルの住所が書かれた予約票を見せる。
「イビス…うーん、こっちのはわかんないけど、いいよ、OK!乗って!」
なんとなく後光が差して見えた。ありがとう!ベルモンド!

ナビに住所を入力して、出発~!!
なんて頼もしいんだ、ベルモンド!!
「着いたよー」
約10分で到着。
7ユーロ程でしたが、もうチップも込めて10ユーロ札だして「とっておいて!ありがとう!」
少ないチップでごめんよ、でも私にとっちゃこれでも奮発してるんだよ。

「ありがと。じゃあね、マドモワゼル」
…いい加減、初対面のフランス人にマダムと言われたいよ。

着いたー!!!

ようやくホテルにたどり着きました。
フランスの地に足を踏み入れてから、2時間。。。。
いやほんと、空港近くのメリット、ゼロ。

1時をまわっていましたが、ホテルの従業員は
「電話で聞いてるよ。心配したよー。はい、これ、部屋の鍵ね」

一人で泊まるには、広すぎる部屋でした。

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大の字で寝ても、まだ余るほど大きいベッド!!

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バスタブつきのシャワールーム!!

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…と、ここまで写真を撮って顔を洗ってホッとした所で
ベッドに横になったらバタンキュー。

冷や汗いっぱいかいたまま寝てしまいました。

こうして貴重な一日目は、何もしないまま終わっていったのでした…