小さな山のまわりで 36 Vues du Pic Saint-Loup

今年の東京国際映画祭で一番楽しみにしていた
ジャック・リヴェットの『小さな山のまわりで(36 Vues du Pic Saint-Loup)』。

ジャック・リヴェットってだけでも惹かれるのに
主演がジェーン・バーキン様ですもの!!

そりゃー2回も半休とって観に行ってしまうわなー。

HISTOIRE
夏の巡業の前夜、小さなサーカスの創業者でありオーナーが突然死去する。
シーズンを乗り切るために、団員は故人の長女ケイトに参加してもらうよう頼みこむ。
驚いたことに、彼女は自分の新生活にブレーキをかけ、サーカスの仲間になることを決意する。
そんな時、ひょんなことから彼女はイタリア人のヴィットリオに出会う。
ケイトに興味をそそられ、サーカスの生活スタイルに魅了された彼も一座についていくことを望み、次第に彼らの生活に溶け込んでいく。
そして彼は、何よりケイトの秘密を知りたがっていた。
なぜ彼女は、一度サーカスを去ったのか。
そしてなぜ、また戻ることを決意したのだろうか?

あらすじを読んでおけば状況は掴めるんだけれども。
一回目は何の前知識もなくに挑戦。
「15年サーカス団を離れていた」・・・なんていうから
えええ、『ずっとあなたを愛してる』同様、また刑務所系?バーキン様が?
って思ったけど実際は違った。

BGMもなく、静かー!
鳥のさえずりすらないような静けさ。

周り、何もなっ!!ってくらい小さな田舎の穏やかな山中。
そこの小さなサーカス団の中でストーリーは展開していきます。

予想以上によかった!!
個人的にリヴェット作品はこういうちょっとメルヘンな現代劇の方が好きだ!!
そしてリヴェット作品とは思えない簡潔さ!(85分!!)

最後のほうでサーカス小屋から入れ替わり立ち代り
カメラ目線で台詞言うシーンとかさー
グッとくるやろーーーー

特にアクロバティックな動きもないサーカス団ですけど
見所は、バーキン様の綱渡り(めちゃ上手)!!

あたたかな木漏れ日と、田舎の風景と
リヴェットの「にゅくにゅく」っとした心地よさ(うまく言葉にできん)。
春の二度寝のような気持ち良さで、満足満足。

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だけどなんだろう、
六本木ヒルズに行ってから、やたら鼻がむずむずして咳も出始め・・・

咳喘息が蒸し返した模様。

やば。
フランス旅行までに治るかなー・・・