ランジェ公爵夫人 Ne touchez pas la hache

ベルサイユの子大ヒットを記念して、勝手にギヨーム・ドパルデュー鑑賞強化月間。

ランジェ公爵夫人にしてみました。

HISTOIRE
パリの華やかな舞踏会でランジェ公爵夫人は、モンリヴォー将軍と出会う。公爵夫人に激しい恋心を抱くモンリヴォー。公爵夫人は思わせぶりな振舞いで彼を翻弄し続ける。追い詰められたモンリヴォーは、たしなみや信仰を理由に拒絶する公爵夫人を、誘拐するという手段に打って出る。それを機に恋に目覚めた公爵夫人。彼女はモンリヴォーに熱烈な手紙を送りはじめるが、彼は徹底的に無視する。拒絶されたと思いこんだ公爵夫人は、失意のうちに世俗社会から離れてゆく・・・。
公式ホームページより)

あー、やっぱりこれは映画館で観る作品ですね。

時代が時代だけに、夜のシーンになると(殆どそうなのだが)ロウソクの火だけで繰り広げられるシーンが多いわけですよ。

するとあれだ、古いブラウン管で観ると真剣な顔の自分が映ってしまうんだ。

嗚呼、興ざめの瞬間。

まあ、それはいいとして。

いきなり悲劇的な結末から始まってしまう本作ですが、それから延々二時間、
19世紀初頭の、軍人経験者の将軍と公爵夫人との、とにかく感情移入しようがない恋愛が描かれて行くわけです。

原題は「Ne touchez pas la hache」。
直訳だと「斧に触らないで」。
つまりは危険なものには触れるな、危険な恋には落ちるなってことです。

将軍と公爵夫人。
最初は将軍を翻弄しているかのような公爵夫人も
禁断の恋にドンハマりしていくわけですが
ギヨームが無表情で無謀な技を仕掛けます。
顔は無表情、でもメラメラと燃える恋心。
むーん、ギヨーム好きはかなり萌えます。

こういう恋の駆け引きっつーもんは、
現代人でも理解できるものなのだろうか。
私がノータリンなだけだろうか。
それとも恋愛下手なのだろうか。
二回目の鑑賞でもやはり不可解な部分だらけ。

ジャック・リヴェット監督作品って
難を言えば、長い。
同じバルザック原作の『美しき諍い女』なんて4時間だもんね。
よよよ、4時間て。
意外と観れたけどね。
それと比べりゃ本作の二時間半弱って、実は短いのか?
どーでもいいけど
“いさかい”って漢字で書けるようになったのはリヴェットのお陰です。

公爵夫人のジャンヌ・バリバール(ええ!もう41歳!?)は
現在公開中の『サガン -悲しみよ こんにちは-』にも出ています。
そのセクシーな目と口の大きさ、私にも少しわけて~。

さて、バルザックの原作でも読むとするか。
(余計ド壺にハマるっつーの)

そうだそうだ、これを劇場で観たときに
「絶対に次回のフランス旅行ではバルザック記念館に行くべ!!」
なーんて決意していたのにも関わらず、行ってない!!
やべっ!!