ダンサー・イン・ザ・ダーク

遂に『我が至上の愛~アストレとセラドン~』のトークショーイベントも最後。カーリー先生、とってもサンパで素敵なお方。一夜でファンになってしまいました。近日中に公式ブログにアップします。
Tさん、Fさん、Sさん、実に楽しい時間を、ありがとうございました!
アルシネテランさんは、私のストライクゾーン・ド真ん中にいっつも直球を投げて来るような映画のラインナップ。これからもどうぞよろしくシルヴプレ!

さてさて。ドヌーヴ様作品月間ということで、TSUTAYAディスカスのリストに入れていた作品が届く。

無作為にポンポ~ンとリストに入れていたら、来てしまった。

私が上京して初めて映画館で嗚咽してしまった作品『ダンサー・イン・ザ・ダーク』。これ、9年も前の作品!?え、嘘?そんなに経つ?

あらすじ
1960年代、アメリカの片田舎。チェコからやってきたセルマ(ビョーク)は、女手一つで息子ジーン(ヴラディカ・コスティク)を育てながら工場で働いている。セルマは遺伝性の病気のため視力を失いつつあり、ジーンも手術を受けないと同じ運命をたどるのだが、それを秘密にしつつ、手術費用をこつこつ貯めていた。彼女の生きがいはミュージカル。アマチュア劇団で稽古をしたり、仕事帰りに友人のキャシー(カトリーヌ・ドヌーヴ)とハリウッドのミュージカル映画を観ることを唯一の楽しみとしていた。しかしセルマの視力は日増しに弱くなり、ついには仕事のミスが重なり工場をクビに。しかもジーンの手術代として貯めていた金を、親切にしてくれていたはずの警察官ビル(デイヴィッド・モース)に盗まれてしまう―

これを観るのは3回目。ストーリーも構成もすべて知っているはずなのに、後半からずっと胸が痛くなる。息が詰まる。そしてあまりにも悲惨すぎる結末。号泣。観終わった後に「もう、絶対観れない!」と思ってしまうんだけれども。やっぱりこれは凄まじい作品だ。

自分の命を犠牲にしてまで、息子を愛せる?秘密の約束は、例え裏切った奴にでも貫き通す?
毎回観終わった後、翌々日までビョークの歌声が胸に突き刺さるようにリフレインして響いてくる。
そして些細なことにもすぐ怒りを露にしてしまう自分が、いかに小さいか思い知らされるんだ。
ダメだ、私、こんなちっぽけじゃ、セルマを責め立てる場にいる人間と一緒だ。

最近の自分、映画観て泣くと幾分ストレスが解消される傾向にあるらしい。デトックス効果?